宅浪落ちた。

宅浪して落ちたワイ。成功した人のオ〇ニー日記に飽きた人へ。

宅浪失敗記➉王手。人生最高の舞台へ。センター本番。

2017年1月14日 センター本番

去年と同じで、冷え込みが厳しい。

 

去年と同じ電車の中、制服を着た高校生でいっぱいだ。

 

緊張しているのだろう、参考書を片手に抱えながらも、友人たちと談笑している。

 

 

去年と違うのは、自分がそれを眺める側に立っているということだ。

 

フレッシュな若者を一瞥し、自作のノートに視線を落とす。

 

駅に着くと、制服姿の集団を早歩きで追い越し、去年と同じ試験会場に向かう。

 

到着。 

 

自分の席を確認し、一度トイレに立つ。

 

軽く糖分を補給した後は、試験開始直前まで参考書に目を通す。

 

直前に参考書を見ると焦ってしまうという人がいるが、そいつは受験エアプだと思う。

 

最終確認の作業で点数を上げれるということは、去年の試験で、そしてこの一年間の模試で実証済みだ。

 

顔写真と受験票の確認が始まり、問題が配られる。

 

この時間はリラックスする時間だ。

 

背もたれに体を預け足を伸ばし、大きく座る。

 

そして教室全体を見回す。

 

すると、周りの受験生がいかに緊張してそわそわしているかが手に取るようにわかる。 

 

周りを気にするのではなく、周りの環境がどのような状況なのかを確認する余裕をもつこと。

 

これも実力を十分に発揮するための教訓だ。

 

 

「試験開始」

 

 

まずは全体像の把握。

 

問題形式が少し変わっている。

 

だが、いくら問われ方が変わっていようとも、問われる本質は普遍。

 

むしろ、その変化を楽しみ、冷静に解き進めていく。

 

緊張しきった受験生は、今頃焦っていることだろう。 

 

君たちには経験が足りない。

新傾向?

対策していない?

甘いな。

時代は常に変わる。

 

傾向が変わるであろうことを見越して、自分の実力を最大限に発揮できる精神を構えておく。

 

ここまでできて”対策”なのだよ。

 

いくら早く解き終わっても一息つくということは無い。

 

一度気を緩めてしまうと頭が働かなくなる。

 

たったの数十分だ。これまでもがき、苦しんできた膨大な時間に比べればなんということはない。

 

見直し、解答の根拠の確認。

 

マークシートと解答の照合。

 

万全だ。

 

いつもの模試と何ら変わらない。

 

 

1日目の試験が終わった。

 

早足で会場を後にし、2日目の科目の勉強を始める。

 

解答速報は見ない。

 

なにしろ2日目は苦手な理系科目だ、確認している時間がもったいない。

 

十分に睡眠をとり、明日に備える。

 

2017年1月15日 センター2日目

 

よく眠れた、という感覚もない。いつも通りだ。

 

昨日の結果をああだこうだ言っている現役生を横目に早足で会場へ向かい、着席。 

 

やることは昨日と同じ。

 

直前まで集中し、待機時間に心を落ち着け、余裕を持ち、試験中は息つく間もなく駆け抜ける。

 

 

 

終わった。

やり切った。

 

2日目の試験が終わったところでやっと緊張の糸を切ることが出来た。

 

あとは周りの受験生とやることは同じだ。

 

ポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

 

連打。

 

ガラケー時代のガングロギャルを彷彿させるような、連打。

 

解答速報の更新ボタンを、ひたすら連打。

 

帰りの電車も家についてからも、連打。

 

そして、ついに自己採点。

 

答え合わせの瞬間って試験中より緊張するんすけど私だけですかね。

 

✖をつけるたびに魂が削られる感覚。

 

はうっ!

 

おっけ、おっけ、おっけ、、

 

うぐっ、、

 

まる、まる、、

 

ぐっっ、ああっ!止まってくれ!、、、

 

おっけおっけ、、、、、

   ・

   ・

   ・

 

出ました、結果。

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 英語:196 /200  65.9 リス:40/50 61.3

 国語:170/200 67.3 (現:88/100 古:50/50 漢:32/50)

 数ⅠA:84/100 60.4

 数IIB:78/100 60.5

 世B:97/100 63.6

 倫政:83/100 60.6

 化基:36/50 56.3

 生基:47/50 *自己採点と結果で3点の誤差が発覚。偏差値不明。

 Σ 784/900(得点率:87.1%)

↓後日郵送されてきた結果。

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阪大 経済(前):B ボーダー+10 67位/693(募集人員:213名)
神大 経営(前):A ボーダー+24 23位/960(募集人員:220名)
大阪市大 商(後):B ボーダー+11 48位/483(募集人員:25名)
兵庫県立大学 経営(後)A ボーダー+128 2位 (募集人員:431名)

 

震えた。

 

全受験生がそうだと思うのですが、自己採点前はめちゃめちゃ悲観的になるんすよね。 

 

そして、この結果。

 

震えました。

人生で最高の点数を本番に取れた。

 

これまで、この時のためにやってきたことが、あの苦しかった日々が、挫折するたびにめげずに立ち上がってきた過去の自分が、初めて報われた。

 

「オラァ!!!やったったぞ!!!!」 

 

まずはリビングにダッシュして、母親に結果を告げ、次に、尊敬する幼馴染にラインで報告。

 

みんな祝福してくれて、やっと、やっと認められたのだと、涙が止まらなかったことを覚えています。

 

出願先の決定 阪大後期廃止の影響力

センターの結果がどうであれ、まだ受験は終っていません。

 

勝負はここからなのです。

まずは出願。

 

私(親)の条件は主に以下の4点です。

  • 二浪はしない(後期には必ず受かる)
  • 家から通える国公立大学
  • 経営か、商学関係の学部
  • 私立は経済的に受験できない

 

第一志望

87%とはいえ、阪大はB判定。

 

例年ならばA判定となる得点率ですが、この年はイレギュラーな出来事がありました。

 

この年から、阪大が後期日程を廃止したのです。

 

これは、特に関西圏の受験生にとっては大事件でした。

 

影響:センターで失敗した京大志望が阪大に降りてくる。

 

阪大以下のレベルの大学で、後期を実施しているものを関西圏で探すとなると、一気にレベルが落ちてしまうことになります。

 

京大>阪大(2017後期廃止)神大(経済、経営共に2013に後期廃止済み)大阪市大(商の後期はセンターのみ)>>兵庫県立大、滋賀大

 

↑偏差値の順序はこのようになっているので、前期で京大に落ちると、後期は大阪市大以下の大学に限られてしまう。

 

そのため、安全策をとって、前期を京大から阪大に下げる受験生が増えてしまった。 

 

こういった理由から、ドミノ倒し的に、関西圏の国公立大学のボーダーが軒並み高くなってしまったのです。 

 

高い記述力を備えている京大志望が降りてくるのはこちらとしては非常に迷惑なんすわ!!

 

B判定とはいえ、センターでのアドバンテージはたったの10点。これは、二次試験で簡単にひっくり返ってしまう点数です。

 

怪物とセンター全振り厨のワイがやりあうのはあまりにも分が悪すぎました。

 

神大に出願すれば、受かっていた?

受験が終わって冷静に考えると、志望校を落とすことが賢い考えだったのかもしれません。

 

実際に、この年の神大経営前期のセンター優先採点の合格最低点をこの時点で上回っているので、二次試験の結果にかかわらず、出願していれば合格することが出来ていたのです。

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パスナビより、神大経営2017合格最低点

 

ですが、この時の私は

「挑戦しなければ絶対に後悔する。」

と信じていたことと、宅浪当初に立てた

「8割人間を卒業する」

という目標のため、下を向くという選択肢は一切頭になかったです。

 

ここまで来て、引くのは男じゃない、俺らしくない。

 

覚悟を決めたつもりで、前期は阪大経済に出願しました。

 

後期

センターの結果がどうであれ、阪大に出願するということは、12月くらいには決めていたので、正直悩むことは無かったです。

 

問題は後期。

 

出来るだけレベルの高いところに行きたかったので、上述の偏差値の順序を考えると、大阪市大の商学部に出願する予定でした。

 

しかし、ここにも阪大が後期を廃止した影響が。

 

本来ならば、後期で阪大を受験するであろう受験生が、阪大の後期廃止により、ワンランク下の大阪市大の後期に集中してしまい、これまたボーダーも倍率もうなぎ上り。

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「パスナビ」より大阪市大(商)倍率比較2017

倍率は2016より1.7ポイントアップ。

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「パスナビ」より、大阪市大(商)合格最低点2017

 合格最低点は2016が485.6/600(国・数・英の3教科)なので27.3点もアップ。

 

センターリサーチの時点でB判定、総志望者中64位/686、募集人員25名、ということを考えた結果、二浪は考えていなかったので、万が一のリスクを回避することにしました。

 

市大(商)の後期は二次試験がない。

 

つまり、出願の時点で合否が決まってしまうので、リスクを冒す不安が大きすぎました。

 

実際のところは、この年の合格最低点が508.2、私の得点が528だったので、これもまた、出願していれば受かっていたこととなりますが、そんなことは後から分かった話です。

 

リスクを回避した結果、出願した先は兵庫県立大学経営学部。

 

現役の時から一番行きたくなかった(オーキャンの時にアホそうな輩ばっかだったから)大学でしたが、仕方ありませんでした。

 

こうして、

前期:大阪大学 経済学部

後期:兵庫県立大学 経営学部

で勝負することに決めたのです。

 

 

 

 

 

 

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