Adoって歌手知ってます?
最近、デビュー曲のMVがYouTubeで1000万再生(公開から一か月ちょっと)を突破して話題沸騰中です。
何よりAdoさんは現役の女子高生だっていうからすっげぇわ。
最近はネットの普及とSNSの進展と相まって、こうした若い世代の活躍が身近になってきたように思います。
ちょっと前でいえば「ぼくりり」なんかもそうですし、米津玄師ももとはニコニコから。
ネットでなくとも、将棋の藤井聡太や、スノボの平野歩夢なんかも若くして頭角を現しています。
ビジネス界でいうと、バイトマッチングアプリの「タイミー」の小川社長は97年生まれ、立教大学在学中に23億円の資金調達を成功させております。
ザッカーバーグがFacebookを作ったのは大学1年生の時だし、ジョブズがウォズニアックと出会ってブルーボックスを売りさばいたのは16の時。
こんな風に世間を見渡してみると、思うんすよね。
「おれってマジで何の価値も無い人間やな」
「いやいや、そりゃ活躍してない人がほとんどなんだから、それでいうとほとんどの人の価値が無いってことになっちゃうよ!」
そうなんですけど、問題は、そうしたスーパースターと自分を比べてしまうような価値観を持っていることにあるんすよ。
そんで、その価値観っつーものは、簡単には変えられないんす。
昔は将来の自分に希望を持っていた。野心を抱いていた。
幼稚園の時の将来の夢は「仮面ライダー二号」。
小学生の時の将来の夢は「柔道の世界チャンピオン」。
中学校の将来の夢は「生物学者」。
高校の時の将来の夢は実業家か経営コンサルタント。
大学で勉強して大人になれば、「カンブリア宮殿」に出てる実業家のように、金を儲けてズバズバ仕事をこなしていくカリスマになっていることだろうと。
将来の自分を信じていた。
いまや23歳。
みるみる内に巷の有名人達の年齢を追い越していく。
過去の自分の期待には応えられそうにない。
URの団地の一室で、生産性の無い駄文を連ね、世間様に恥を晒して小銭を得るのが精いっぱいだ。
今の夢は、何だろうか。
モラトリアムが終わろうとしている、この大人への過渡期に、ついに折れてしまいそうになっている。
全部が足りない。
何一つとして足りない。
自分の心象を言語化しようとしている今この瞬間でさえも、表現することばが出てこなくて、悔しさで投げ出しそうになっている。
全部わかってるよ。
何が原因かなんて。
全ては行動してこなかった自分のせいなんだ。
何一つ続けてこなかった自分のせいなんだ。
この先を見つめても、何かが変わるとは思えない。
ただ生きることに忙しさを感じながら、それなりの道をそれなりに逸れながら歩んでいくのだ。
申し訳ねえよ。ここまでくると。
健康に生んで、育ててくれた親に対して。
「もっと頑張れた」なんて思ってしまっているんだからよ。
最低だ。
思い出にしようとしてしまっている自分が憎くて仕方が無い。
せめて、この感情をもっともっと手触り感のある、ゴツゴツした、重さのある表現にできるようになりたい。