3教科合計33点の生徒(仮称:A君)。
私のミッションは、あと半年で合計100点まで引き上げ、私立高校に合格させること。
点数もさることながら、A君のカルテには気になる記述があった。
「母親によると、A君は学習障害の疑いがある。」
家庭教師は個人での契約ではなく、派遣会社に登録していたため、契約前に生徒の詳細が書かれたカルテが会社から送られてくるのだ。
非常に悩んだ。
私の指導経験は浅く、塾の集団授業のアルバイトを3か月ほどやったことがある程度で、家庭教師をやったことは無いし、ましてや学習障害の生徒を教えたことなどなかった。
正直、学習障害という言葉は聞きなれず、初めに思い浮かんだのは小学校のひまわり学級であった。
いわゆる特別支援学級。
小学生の当時は、みんなと同じことができない、奇異な存在として差別的な視線を向けていた。
「そんな自分に偉そうに教える資格があるのだろうか。」
私は学習障害という言葉を調べることから始めた。
以下引用@Wikipedia
「学習障害とは、聞き、話し、書き、推理する能力、算数の能力を取得したりするのが著しく困難な、さまざまな問題群の呼び名である。そのような問題は、生まれつきの中枢神経の働きの障害によるものと考えられる。 学習障害は、他のハンディキャップ(たとえば、感覚の障害、精神遅滞、社会性や情緒の障害など)や不適切な環境(文化的な違い、望ましくない教育など)からも生じるが、そのようなハンディキャップや環境から直接生じるものではない。」— (1981年 学習障害に関する連邦合同委員会報)
- 原因が分かっていない
- 読むのが苦手な人(ディスレクシア)
- 書くのが苦手な人(ディスぐラフィア)
- 計算が苦手な人(ディスカリキュラ)
このような特徴を持つのが学習障害である。
大事なのは、学習障害は発達障害の一種ではあるが、程度の差こそあれ、すべての人に当てはまる可能性があるものなのだ。
学習障害については下記サイトが詳しい。
学習障害のチェック項目もあるので、やってみてほしい。
こうしたことを鑑みた結果、案件を引き受けることにした。
何とかA君の力になりたいと思ったからだ。
実はA君は私の中学の後輩にあたる。
更に、住んでいる団地も同じだった。
何もない、貧しいURの団地で育った彼に勝手に親近感を覚え、何とか勉強の楽しさを伝えたいと考えたのだ。
とはいえ、授業を始める前から課題は山積みだった。
7月、受験まで半年。
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