お疲れ様。
だけれど、あなたの理解者は現れないよ。
「いつか」は来ない。
目の前の現実を受け容れること。
あなたが明日会う人々にとっては、あなたと過ごす一瞬が、交わす一言が、その人にとっての「いつか」かもしれない。
みんな自分のことを理解されたいと思って生きている。
…とは言ってもよォ、、、それにしても、俺たちの友達の少なさったら無ぇよなぁ、、、
今更テーブルの端から端まで綺麗事を並べられたって、お行儀良く聴き分けられるほど出来た人間じゃあ無いんだよ。
まぁでも、おれが1つ感じたことを話させてくれや。
そんでひとつ、いまからおれの言う通りに体を動かしてみて欲しい。
そう、その画面に写ってる仏頂面のアンタさ。
まずは、立ってくれ。
はやく。立つんだよ。
…あー、どうしてこうもデジタル世代ってのは、指を動かすのはゴキブリみてぇに速ぇのに、自分の足で立つってことを知らないんだ。。。
…まぁいいよ。最後まで読んでからでもいいから、とにかく言う通りにしてみてくれ。
そう、立つんだ。
そして、ベランダに出て欲しい。
ちゃんと自分の部屋から出て、ベランダに立つんだぞ。
そうしたら、振り返って、ベランダの窓を閉めてほしい。
そんで、できる限りベランダの端から自分の部屋を眺めるんだ。
イメージしてくれ。
今日、その部屋で過ごしていた自分のことを。
できるだけ明確に。
朝起きてから、今までの自分の姿を、イメージしてくれ。
一体何時間をベッドの上で過ごして、その間どんな姿勢で何をしていたのか、具体的にイメージしてくれ。
…あんたならもう気がついただろ?
そうさ、あんたは今日一日、仕事だ、自分らしさだ、生だ、死だ、ってご立派に、大層なテーマを並べて頭を抱えていたかもしれねぇけど、客観的に見たら、そんな小っさな部屋の片隅で縮こまってただけなんだぜ。
馬鹿らしくなるよな。
ブッダみてぇに菩提樹の下で坐禅組んでるなら格好もつくってもんだけどよ、1Kの部屋で閉じこもっておいて、「理解されたい」は無いよなぁ。
どうせなら、もっと広い世界を見て、広い舞台で物を言えって、おれが客ならそう思うんだけども。
…あっ、もう部屋に戻っていいっすよ。
おれたちは、コロナなんか無くたって、友達はいない。
これからも、つくれないだろう。
そんな器用な人間じゃない。
そこは徐々に治していくしかないんだけどさ。
でも、だから、時々苦しくなって、1人縮こまってしまう。
そんな時は、1歩でいい、部屋から出て、振り返ってみよう。
それが、2歩、3歩、増えていけば、まあまあな人生になるんじゃないっすかね。