宅浪落ちた。

宅浪して落ちたワイ。成功した人のオ〇ニー日記に飽きた人へ。

宅浪時代に一番悩んだこと

それは、センター対策でも、記述式の対策でも、モチベーションの上げ方でもなかった。

 

「生きてる意味ってあるんだろうか。」

ということである。

 

もしかすると、これをご覧になっているあなたも、同じような悩みを抱えているかもしれない。

 

あるいは、これから同じような悩みを持つことがあるかもしれない。

 

そんな方に宅浪の先輩から一つアドバイス。

 

「18、19そこらのクソガキが答えなんて出せるわけないから、悩むのはほどほどにしておけ。」

 

 

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私は現在23歳。

 

コロナ禍での就活もなんとか乗り切った(現状は)。

 

文系の学生は4回生になると時間もある。

しかも、いまや授業はすべてリモート。

 

要は、暇なのだ。

 

卒論など、やるべきことはあるのだが、時期的にも危機感が無いのでやる気がわかない。

 

起きてはYouTubeを見漁って、飽きたら近所を適当に散歩する。

 

生活リズムは乱れ、深夜3時に街を徘徊する。

 

 

そんな生活を繰り返す中で考えることがある。

 

そう、「生きる意味」だ。

 

就活をしているということもあって、将来について考える毎日だ。

 

「本当にしたいことって何だろう。」

「こんなに苦しい思いをしてまで何を得たいんだろう。」

「このまま生きていても、何か成し遂げられるような才能は無いし。」

 

「何が楽しくて生きているんだろう。」

 

 

宅浪時代も同じようなことで悩んだ。

 

初めて味わう「同級生に置いて行かれている」という劣等感。

 

浪人生はおろか、宅浪の知人などめったにいるものではなく、底知れない孤独感を覚えた。

 

友人のSNSを見ると、自分の情けなさに耐えられず、一人泣き崩れることも多々あった。

 

「こんなにつらい思いをしてまで、何を得ようとしているんだろう。」

 

経営学部を志望していたが、自分が将来やりたいことを、確固たる言葉で、確固たる根拠をもって表現することができず、悩んだ。

 

「このまま頑張っても、将来どうせ辛いことばっかやん。」

 

「そりゃ嬉しいことだってあるだろうよ。でも、自分にとってそれが辛い経験を上回るなんて思わないんだよ。」

 

「だったらいっそ死んでしまった方が楽なんじゃないか。」

 

「いや、死んだら楽だとか辛いとかの感情を感じることも無くなるんだ。」

 

 

 

戦隊ものの番組で、「世界を滅亡に導く悪の結社」みたいなのがよく出てくるけど、あいつらってマジで平和の使者なんじゃない?

 

だって、この世にある紛争や環境問題、いじめ、貧困、その他諸々の平和とは真逆と考えられている問題の数々はすべて人間が引き起こしとるんやで。

 

いや、個々の現象を「問題」だと捉えているのが人間なだけであって、大宇宙から見れば善も悪もないまさに「現象」に過ぎない。

 

であるならば、問題の発生源でもあり、受け取り手でもある人間を、地球が丸ごと吹っ飛ぶような核弾頭で絶滅させてしまえばよいのではないか。

 

そうすれば、あら不思議。

人間が引き起こす諸問題は無に帰し、その事実を判断する主体もいなくなる。

 

これこそ、平和なのではないか。

 

 

バカげているように思われるこの思想も、説得力のある言葉で反論してくれる人は一人もいなかった。

(たいていは「論ずるに値しない」という反応で、笑われるだけだった)

 

 

だがしかし、この世に死後の世界が存在しない限り、人間は死ねば一切の感情・思考を失うことになる。

 

「他人に迷惑がかかる」、「後悔する」、「やり残したことがあるはずだ」

などということを考えることも、死んだあとでは無くなるのだ。

 

こうして考えてみると、「死」は一切の苦しみからの解放を意味し、宅浪時代の鬱積した感情の救済に思えて仕方がなかった。

 

 

しかし、それを行動に移す勇気はなかった。

 

 

まだ苦しみが臨界点に達していなかったからなのか、生に引き留める希望を持っていたからなのか、今でも分からない。

 

だが、死ぬ勇気が無い上、人生の目的もなかった自分は、とりあえず生きていくしかなかった。

 

とりあえず生きていくためには、とりあえず日々を生きていけるくらいの快感を確保し、不快を避ける必要があった。

 

とりあえずの目標である「ジュケン」に向かって努力しなければ自責の念に駆られて苦しかったので、何とかモチベーションが上がる方法を模索した。

 

とりあえず身近にいる人に喜んでほしかったので、辛いときには大切な人を思い浮かべた。

 

自分に少しでも興味があることと、愛情に応えようと、生きたのだ。

 

 

そうして、今に至る。

 

 

あれから4年。

 

なにか変わったかと言えば、何も変わっていない。

 

確固たる人生の目標などないし、生きる意味なんて全くヒントもつかめない。

 

就活の面接では、とりあえずそれっぽいことを言って凌いできた。

 

「人類絶滅=平和」論を反証するような思想も得ていない。

 

ただ、自分の興味を惹く事柄にはたくさん出会えるようになった。

 

バイトで稼いだ金で女の子と遊んだり、釣りに行ったり。

 

やるまいと思っていた部活動、自粛の今一番やりたいことの一つだ。

 

大学のゼミでは産学連携で企業の社長にプレゼンする機会もあった。

 

4年を振り返って、充実か充実ではないかと問われれば、自分の割には充実していたほうだと思う。

 

 

 

 

 

 

「生きる意味」とは何なのか。

 

死ねば苦楽の感情ごと消え去ってしまう。

 

しかし私には死ぬ勇気が無い。

 

だから、とりあえず生きている。

 

もし、苦しみが臨界点を超えたとき、自分はどんな行動を取るのだろうか。

 

 

 

私には、勇気が無い。

 

 

 

 

 

 

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では!

元宅浪の凡人就活③初めてのインターン

 

前回までの凡人就活

就活生にとっての必須イベントとも言える合説はいちゃもんをつけてブッチ。相変わらずダラダラと何もしない日々を過ごし、初めて申し込んだインターンの当日に。3回生7月の出来事。

 

そもそもインターンとは

インターンシップって聞いて、どんなことをするのかピンときますかね?

チョー簡単に言えば、「職業訓練」です。

 

しかし、現在の日本で行われているインターンシップは、発祥である欧米のそれと比べて、少し性格が違っています。

 

欧米におけるインターンは、文字通り職業訓練。

学生研修生として企業でスキル・経験を積み、基本的にはその会社に将来雇用してもらうためのステップになっているのです。

 

学校の教育実習生を思い浮かべてもらえば分かりやすいでしょう。

 

一方日本では、このような本来的な意味でのインターンシップを行っている企業はあまり見られません。

 

あっても外資系か、日系でも大手やメガベンチャーくらいなもののように感じます。

 

しかし、就活アプリをインストールしてもらえば分かりますが、登録している企業のほとんどがインターンシップを実施しているのです。

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リクルートの調査では、9割以上の企業がインターンを実施している。

では、彼らはインターンでどのようなことを行っているのでしょうか。

 

 

現在の日本では、中小企業の実施しているインターンのほとんどが「職業訓練」ではなく、「職業体験」もしくは「企業説明会」のような内容になっています。

 

「職業訓練」には数か月~数年が必要となるのは、想像に易いでしょう。

 

ですが、日本の多くの企業が実施しているインターンは、半日~3日くらいがほとんど。

 

そんな短期間では、戦力になるスキル・経験を積むことは到底不可能ですね。

 

では、何のためにインターンをやってるかというと、宣伝と学生の囲い込みのためです。

 

日本型インターンの中でも最もお手軽でオーソドックスなのが「1dayインターン」。

 

その名の通り、1日だけのプログラムです。

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6割の企業が1dayインターンのみ

具体的にどんなことをするのかというと、

 

企業紹介ビデオ+プレゼン

質疑応答

グループワーク

社員との座談会

 

みたいな流れがテッパンです。

 

そうです。やっていることはただの企業説明会なんです。

 

ただ、インターンに参加すると、早期選考に案内してもらえたり、その後の選考に有利になったりすることが多いので、学生側もこぞって参加するわけですな。

 

実際に、私は4社のインターンに参加しましたが、そのうち3社は早期選考の案内があり、2社から内定を頂いています。

 

ふ~みんとの出会い

さて、私が人生で初めて申し込んだインターンのお話をしましょう。

 

第一話でも書きましたが、人生初のインターンは地元の商社。

 

商社が何をやっているのか分からないまま、「カッコよくね」っていう理由だけで応募した企業でした。

 

後になってそんな無知な自分が恥ずかしくなり、「インターンで無能扱いされたらどうしよ…」と、不安でガクブルでした。

 

 

初夏、慣れないネクタイに悪戦苦闘し、こちらも慣れない革靴で、汗だくになりながら出発したのを覚えています。

 

凡人学生はスーツを着て会社のビルに入ったことなんて無いもんで、めちゃ緊張してました。

 

「人事によって自分が精査される…」

 

ビビっていた自分を出迎えてくれたのは、眼鏡をかけたふくよかな男性。

 

容姿はwakatteTVの高田ふ~みんと瓜二つの彼。

「ヤメロオマエ」

心の中のびーやまが突っ込みそうになりましたが、外見とは裏腹に、柔和で親しみやすい雰囲気で、学歴なんてかけらも気にしそうもない人でした。

 

キレイなふ~みんの笑顔に緊張少し解けたところで、会場となる自社ビルの一室へ。

 

どうやら自分が最後だったようで、すでに他の学生が数名先に座っていました。

 

参加者は自分を含めて4人。女性が1人。

 

どうやら彼らも緊張しているらしく、不自然なほど直角に腰を伸ばしている姿を見るとなんだかほっとしました。

 

席に着くと、アンケートを手渡される。

 

これもインターンにありがちなもので、内容は軽い自己紹介や志望業界、インターンを知ったきっかけなど簡単なものでした。

 

その後は何ともない会社説明会でした。

 

ビデオを見せられ、軽い質疑応答と世間話。

 

そもそも商社とはどんなものかというところから解説してくれたので、まったく知識の無い状態でも気軽に参加できるのが夏のインターンシップなんだなあ、と。

 

人事部長の真意

その後の歓談で、五十代の人事部長とお話しました。

 

彼は大手化学メーカーの営業でトップを走り続け、部長職を経験して移籍してきたという。

 

口元に髭をたくわえ、ネクタイはこだわりの見える幾何学模様、いかにも高価な皮のペンケースと年季の入った手帳。

 

かなりの風格で、ふ~みんのペコペコ具合からもその発言力の高さがうかがえました。

 

「なんでも聞いていいよ」

 

というので、私はその会社に興味があることをアピールするために、

「普段の具体的な業務内容と、力を入れている事業を知りたいです」

と聞くと、

 

「うちの(会社)ことなんかを知りたいの?」

 

と、一言。

 

「え、、インターンにきて、あんたの会社のこと以外何聞くねん」

 

混乱している間に「一応答えるけどね…」みたいなテンションで話してくれましたが、まったく頭の中に入ってきませんでした。

 

「おれ、何かとんちんかんなこと聞いたかな…」

 

評価を下げてしまったかもしれないという焦りと、間違いの原因が分からず、頭の中は渋滞。

 

「いい会社はどうやって見極めればいいですか?」

 

混乱する私を横目に、女性が質問を投げかけました。

 

すると人事部長は少し微笑んで嬉しそうに語り始めました。

 

「あなたはどんな企業がいいの?」

 

彼女に対する深堀が始まりました。

 

その後も和やかに会話を続ける二人。

 

この企業へは半年後に面接を受け、結果的に内定を頂くことになるのですが、そこで初めて彼の真意が分かることになります。

 

企業が学生に求めること

これをご覧になっている方が受験生か、大学生か、オッサンかオバハンかは分かりませんが、企業は面接を通して学生の何を測りたいのでしょうか?

 

即戦力になりうるスキル?

学力?

論理的な考え方?

 

実は、企業が一番知りたいのは「人柄」なのだとか。

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企業が知りたいことと学生がアピールすることにはズレがある

意外じゃないですかね。

 

「人柄が企業の風土に合っているかどうか」

はもちろん大事。

 

しかし、それが企業にとって最も重要な要素だとは思いもしないですね。

 

とかく学生は自分のスキルや将来性を気にしがちです。

 

人間関係構築能力だの、語学力だの、資格だの、そうしたことを「アルバイトの経験から~」「サークルで~」とか、必死にアピールしようとするのです。

 

もちろん、そうしたスキル面や専門性を最重要項目に置く企業や業界はあるのでしょう。

 

しかし、企業人から見ると、なけなしの経験を取り繕って、持ってきた台本を朗読する学生を見ると、実力に見合わず背伸びしていることは一目瞭然で、人間性も見えてきません。

 

与えたい老人、ウケたい学生

「力を入れている事業を教えてください」

 

はじめてのインターン。

 

馬鹿にされまい、好印象を与えよう、有能さをアピールしよう。

 

私の質問には、そうした打算的な姿勢が見え透いていたのでしょう。

 

人事部長は最近の学生がどれだけ不勉強なのかということを知っていました。

 

事実、私は商社がどんな機能で、どのように儲けているのかということさえ知らずにインターンに参加していたのです。

 

それが良い、悪いではなく、事実として受け入れず、自分よりもはるかに目上の人間の印象を操作して、意のままに操ろうという姿勢があったことが問題だったのです。

 

相手は大人なんです。

 

無能な鷹が爪を見せびらかしても、ビクともしません。

 

だから、バカはバカらしく、素直に接しなければいけないのです。

 

そうしないと自分の人間性を知ってもらうことはできません。

 

「無知な学生が一企業の事業内容を聞いたところで、何か就活の指針となるようなことは得られない。」

 

そう思ったのでしょうか。

 

インターンの終わり、人事部長はこう仰いました。

 

「あなた達はちょうど私の子供や甥っ子と同じくらいの年齢です。だから、ついつい世話を焼いてしまいたくなるのです。就活を通して、自分にとって何が大事なのか、考え抜いてください。そうして何か分からないことがあれば、いつでも聞きに来てください。人も紹介します。」

 

年老いた人は何かを与えることに無上の喜びを感じるそうです。

 

到底引っ掛かりようもないオレオレ詐欺に簡単にはまってしまうほどです。

 

人事部長を老人扱いするのは失礼でしょうが、彼もまた、無知な自分たちに何か与えたいと考えていたのではないでしょうか。

 

自己(会社)の利益よりも、学生が何か就活や人生において何か大事なことを持ち帰ることをのぞんでいたのだと思います。

 

 

インターンシップにおいて、学生は背伸びして人事のウケを狙うよりも、大先輩の教えを受けようという素直で真摯な姿勢が自分にとっても、相手にとっても有意義なコミュニケーションになるのではないでしょうか。

 

 

はじめてのインターンは、自分の無知さと尊大さとを思い知らされる、苦い経験になりました。

 

暑かった。

 

 

 

 

 

今回使った資料元は↓

リクルートの調査で、いろんな数字がまとめられていて面白いので、読んでみてね。

 

data.recruitcareer.co.jp

 

 

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元宅浪の凡人就活②合説サボっても内定とれる?

前回までの凡人就活

部活とバイト以外にとりたてて何もしてこなかった典型的な量産型大学生だった私。就活という見えない恐怖感に立ち向かうべく、なんとなく実家近くの企業のインターンの申し込みをポチるのであった。3回生6月の出来事である。

 

合同説明会もサボる男

6月に応募したインターンシップの実施日は一か月後の7月であることが分かった。

 

6月といえば、例年マイナビが合同説明会なるものを開催する時期である。

 

合同説明会、いわゆる「合説」っていうのは、なんちゃらドームみたいなでっかい会場で、数百社の企業がブースを開き、就活生が話を聞いて回る、シュウカツの祭典みたいなもんです。

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例年は6月を皮切りに定期的に開催され、翌3月にピークを迎えるビックイベントだ。

 

本年はコロナ禍の影響もあり、開催を中止することが予想されるが、学生にとっては企業の生の声を聞ける貴重な情報収集の場であるとか。

 

「着席特典」なるものを設けている企業も多く、説明を聞いてくれた学生にはES(エントリーシート・・・書類審査みたいなもん)通過確約といった、おいしいエサにありつけるのだ。

 

さて、結論から言うと、年に何度も開かれるこの合説に私は一度たりとも参加していない。

理由は明白。キショイからだ。

あと、めんどくさいから。

 

着なれないリクルートスーツに身を包み、ネクタイをキッチリ締めて、狭い会場にすしずめにされるのを想像するだけで息苦しくなってしまった。

 

毎年ニュースで見る、無個性で真っ黒なユニフォームを着させられている就活生の姿に自分を重ねると、なんだかシュウカツセイに染められたって感じがして嫌だったのだ。

 

人と違うは人と同じ

量産型には二つのタイプがあると思う。

 

一つは世間の空気感に疑問を持つことなく流され、誰が決めたかも分からない価値観に追い立てられ続けて人生を生きる「鵜呑み型」。

 

それに対し、「自分は周りとは違うんだ!」と、周囲の鵜呑み型量産人間との決別を図ろうとすることでのみ個性を主張する「否定型」。

 

後者は一見独自性があるように見えて、常に周りを伺い、否定することでしか主張ができない。

 

いわば、ずっと後出しジャンケンをやっている状態で、それでいて勝ち誇った気でいるのだ。

 

このタイプは鵜呑み型を常に見下し、自分が少数派であることに誇りを持っているが、残念ながらそう思っている人は意外と多く存在する。

 

「自分は量産型じゃない!」と声高に見栄を切っている時点で、量産型なのかもしれない。

 

そう、何を隠そうこの私も「否定型量産人間」の一人だったのだ。

 

「自分はあんな風にロボットみたいな就活生にはならない!」

 

サラリーマンを見下し、大口をたたいている割に、経営者になる努力も、自分で金を稼ぐ方法を考えて実行してるわけではない。

 

その根底にあるのは腐った虚栄心と怠惰の塊なのである。

 

「キショイから」

「めんどくさいから」

 

こうした言葉が物語っているのはそういうことだ。

 

合説には行くべきか

「合同説明会は行くべきか。」

という問いだが、それは当然行ってみるべきだと思う。

 

企業人の声を聞くことのできる機会はそう多くない。

 

ただ、そこに目的意識があるのかどうかで成果は変わってくる。

 

「みんなが行くから」では、鵜呑み型量産人間となってしまうし、内定の数が増えるかというと、まったくもってそんなことはない。

 

実際に私は合説に一切参加していないが、こうして内定を保持することができている。

 

そこで凡人諸君には、気になる企業や業界の何を見に行くのか、聞きに行くのか、あらかじめ考え、文字に起こしておくことを推奨する。

 

働き方、キャリアステップ、製品、福利厚生、ビジネスモデル、社員の雰囲気、将来性…

 

何に興味を持って、何に嫌悪感を示すのか、説明会の中で感じたことと、あらかじめ用意していた私見を照らし合わせてみよう。

 

それは必ず、自分の独自の価値観の発見につながり、後の面接に大いに役立つ。

 

なによりも、そうして自己を確立していくことこそが量産型人間を脱却するための、凡人にとっての就活なのであると思う。

 

ちなみに、合説にはさまざまな種類がある。

 

業界を絞ったものや、地元の企業が集まるもの、小規模で密な時間を過ごすことのできるものなど、開催する企業やイベントによって参加企業や色がかなり変わってくるので、いろいろ調べてみよう。

 

あ、今の時期に「密」は厳禁だったか。

 

 

 

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では!

元宅浪の凡人就活①内定もらいました

内定、もらいました。

専門商社と中小企業向けのコンサルティング会社。

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ゴミクズ大学生

私は兵庫の片田舎に住む大学4回生。

 

4年前、一年間の宅浪の末に第一志望に落ちる。

 

後期試験で合格した公立大学で冴えない日々を送ってきました。

 

入学一年目は、大学生と教授の意識の低さに絶望し、「なんとかのし上がってやる」と息巻いていました。

 

しかし、この国の大半の大学生と同じように、いつしか怠惰に飲み込まれ、部活とアルバイトに日々を浪費する生活に。

 

「口を開けば酒とセックスしか出てこないクズには絶対にならない」

 

入学当初、自分が毛嫌いしていた能無し大学生に見事にジョブチェンジしていました。

 

就活しなきゃ

なんら有意義な体験を得られないまま、気が付けば3回生。

 

いわゆる「就活」というものをやらなけばイケナイ時期にさしかかりました。

 

この「やらなければいけない」っていう受動的な表現に、ぬるま湯にどっぷりとつかってる感があるでしょう?

 

まあ、全国の就活生40万人のほとんどが「就活」に対して同じような感覚を持っているでしょうけども。

 

こういう世間一般の「就活」に対するイメージってのは、まるで人生ゲームのマス目みたいに、「大学4回生になった。就活をする。」っていうように、シュウカツは絶対的なライフイベントであり、それでいて目に見えない恐怖感があるのでしょうな。

 

自分自身もその漠然とした恐怖心と将来への不安に駆られるように、シュウカツっていうもんに取り組み始めたわけです。

 

受験の教訓

恐怖心っていうのは、おおよそその根源にあるのは「無知」。

 

シュウカツっていうけど、もちろん正社員として働いたことも無ければ、飲食・サービス業以外の業種にはほとんど触れたことが無い。

 

会社で働くっていうことがどんなことなのか、どんな会社が、どれくらいこの世に存在するのかも分からない。

 

こうした、世間への無知が就活、ひいては働くことに対する恐怖心を生むのでしょう。


私は宅浪という境遇で受験戦争を戦ったということもあり、無知がどれほど怖いことなのかということは、多少なりとも分かっていました。

 

だからこそ、まずは企業に飛び込んで情報を得る。

すなわち、インターンシップに参加することに決めたのです。

 

3回生、6月。初めてのインターンシップ

そんなカッコよくまとめつつも、当時は怠惰で無知の塊。

 

「たくさんある企業の中から、どんな企業に応募しようか…」

 

「特にやりたいことも興味もないしな…」

 

「スーツ着てネクタイ締めて、ダルすぎやろ…」

 

とまあ、これも例に漏れず量産型大学生の思考に足踏みする日々を送っていたんすわ。

 

やらなきゃ、やらなきゃ、とずるずる逃避して何週間か経ったある日、大学で就活講座なるものが開かれたんです。

 

内容は、人材会社のマイナビから来た若い姉ちゃんが

「まずはアプリをダウンロードしましょうね~」「インターンシップに行ってみましょうね~」

などと、一般論をひたすら懇切丁寧に説明してくれるものでした。

 

そんなことはわかっとるんや。なめとんか。

 

何もしていない無知な奴に限って口だけは一丁前なんですよ。

 

ただ、強制的に就活アプリをダウンロードさせられたっていうこともあり、一歩踏み出すきっかけになりました。

 

「兵庫 ホワイト 商社 インターン」

 

マイナビのアプリでぽちっと検索をかけると、数社が候補に。

その中で、

「あなたの先輩が入社しています」

っていうマークがついた企業が一件。

 

ここだ。

 

直感的に、一番手近な企業のインターンシップに応募したのでした。

(ちなみに、「商社」と検索をかけたのは、カッコよさそうだったから。)

 

 

 

 

 

 

どうも、元宅浪みるこ、と申します。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

 

自分は以前宅浪ブログを書いていました。

現在(5/5)のコロナ禍の中、無事に就活を終え、暇が過ぎるので適当に体験談を書こうかと記事を起こしました。

 

私と同じ凡人諸君の助けになるとはいわずとも、暇つぶし程度になったらと思います。

 

何かコメントを↓に残してもらえれば、お互いの暇つぶしになるので、ぜひお願いします。

 

また、筆者は極度の気分屋なので、更新頻度は未定です。気長におまちを~

 

 

人生は、冒険や!

 

 

 

 

自己紹介記事↓

www.mirko.work

過去記事↓

www.mirko.work

 

 

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では!

証券会社

日本の代表的な証券会社

〇対面証券

野村ホールディングス、大和証券グループ本社、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJ証券ホールディングス

〇ネット証券

SBI証券、楽天証券、松井証券

証券って

一般には有価証券を指す。その中でも、証券会社が取引するのは株券と債券。

証券会社の立ち位置

証券会社は、発行市場と流通市場において株式の売買を仲介。

@発行市場…株式会社と投資家を仲介。

@流通市場…いわゆる上場株はココ。証券取引所における投資家間の株式の売買を仲介。株式の中古市場とも。

※証券取引所では、証券会社を通さないと取引ができないようになっている。

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『会社四季報 業界地図2020』より

業務

・トレーディング業務…株式売買の仲介。手数料を得る。

・セリング業務…投資家に買い入れの勧誘。

・ディーラー業務…証券会社自らが投資家となり、有価証券を売買。

 

IPO(Initial Public Offerring)=新規上場 いわゆる「上場」

投資家はIPO株の購入権利を抽選で勝ち取る

⇒公募価格で買い取る

⇒上場

⇒*¹たいていは価格が上がる

⇒売却益を得る

 

*¹…企業は公募価格が上場時の初値を下回る「公募価格割れ」を防ぐため(=企業のイメージダウンを防ぐため)公募価格低く設定することが多い。

そのため、多くの場合は「公募価格<初値」 となり、投資家は差額の利益を得る。

☆投資家のメリット

・値上がりしやすい=儲かりやすい。

・購入時、証券会社に支払う手数料が無料(売却時はかかる)

★投資家のデメリット

・当選確率の低さ…特に対面証券会社では、ひいきにしている顧客に優先的にIPO株を提供する場合がある。一般的にネット証券では完全平等性。

3か月で志望校に合格する方法

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どうも、お久しぶりです。

みるこです。

 

今回は前書きが長いので、タイトルについての記述は目次から飛んで下さい!!!

 

謝罪

まずは、いつも当ブログをご覧になっている方々(何人かはいるはず…)に謝らなくてはならないことがあります。

投稿頻度の低さからご察しの方もいらっしゃるとは思いますが、当ブログでの大学受験に関する具体的な勉強方法に関する記事は、今後一切提供しないことに決めました。

 

具体的な内容というと、「こんな感じで宅浪失敗」シリーズのように、「私は○○の参考書を××時間勉強して~だった」というようなものです。

 

理由

理由は3つあります。

①受験時代の記録物を捨てたから。

②大学受験に対する未練が昇華されつつあるから。

③私のブログ形態は、時代に合わないと判断したから。

 

①受験時代の記録物を捨てたから。

先日、3年間埃をかぶった参考書を大量に処分しました。

https://twitter.com/mirko_tomo/status/1197150251062194177

https://twitter.com/mirko_tomo/status/1197152747054747648

https://twitter.com/mirko_tomo/status/1197154999479857152

https://twitter.com/mirko_tomo/status/1197174974177402880

 

これにより、どの参考書をどんな感じでやっていたとか、正確な情報を皆様に提供することが不可能になりました。

そもそも大学受験から3年も経過してしまったので、当時の感覚、今の受験の潮流などを踏まえた見解を述べることが難しくなってきていたということもあります。

 

では、なぜ3年間も捨てられなかった紙屑の山を急に処分する気になったかといいますと。

 

②大学受験に対する未練が昇華されつつあるから。

現在(2019年12月中旬)、私は大学三回生であり、就職活動の真っただ中にあります。

これをご覧になっている学徒の皆様には想像しがたいとは思いますが、就職活動というのは、なかなか大変なものです。

いわゆる大企業に行くためには、書類審査に始まり、SPI試験(一般教養や思考力、処理能力を問う試験。)で足切りにかけられ、GD(グループディスカッション)やグループ面接、度重なる個別面接、役員や社長との最終面接…という長く険しい道のりを乗り越える必要があります。

 

それに加えて最近では、人材確保のために選考の時期が早まってきてます。

大学一回生から目をつけている企業も少なくはないとかなんとか…

 

まあ、何が言いたいかっていうと、過去をジメジメ振り返っている暇なんてないんすよ。

 

『宅浪落ちた。』は、2017年3月5日から、宅浪失敗経験をどのブログよりも生々しく、ありのままで表現していこうという趣旨で始まりました。

私の大学受験失敗に対する未練を、世間様にさらけ出すことで、だれにも打ち明けられない感情を吐き出すことが目的だったのです。

つまり、「誰かの役に立つコンテンツ」というのは副産物として考えていたのです。

 

そして現在、「宅浪失敗記」シリーズである程度受験を振り返った記事を書き終え、予想よりもはるかに多い人々の目に触れることとなりました。

私の経験が誰かの励みになったことも分かり、受験に対する未練も年を追うごとに薄れていきました。

 

さらに、前述のような就職活動やゼミ活動、アルバイト、部活、交際関係(ありがたいことに最近どちゃくそカワイイ彼女と出会いました)、趣味の釣りなど、忙しくさせてもらっています。

「悩みや不安から逃れる方法は没頭である。」

というのは誰の格言か忘れたので、私の格言としておきますが、

時間の経過と日々への没頭が受験への未練を昇華させつつあります。

 

これが「受験用ブログ」へのモチベーション低下の原因です。

 

③私のブログ形態は、時代に合わないと判断したから。

とはいえ、「宅浪生の役に立ちたい」という想いもありました。

しかし、私の考える貢献の仕方と、時代が求めるものには大きな差があると感じました。

 

現代。

あなたはどんな時代だと感じていますか?

 

私はこのように感じています。

 

「サムネ時代」

 

大量に交錯する情報をスクロールしていく中で、自分の感覚を刺激するタイトルとサムネを瞬時に判断し、ワンタップで答え合わせをする時代。

 

断っておきますが、私は批判的に語っているわけではありません。

私も巨乳美人がサムネで現れたら画面を上下する指を止めます。必ず。

 

そういう話ではなく、私が言いたいのは、「現代は何か問題を抱えたとき、考え方やプロセスではなく、答えを直接的に求める傾向がある」ということなんです。

 

私は物事の背景を大切にする人間です。

ブログも思考過程や周囲の環境に重きを置いて書きます。

そのため、おのずと文章量も多く、回りくどい言い方になってしまうことも多々あります。

 

しかし、時代が求めるものは違います。

刺激的で五感に語りかけるサムネとこちらを煽ってくるタイトル。

視聴者ベースに、心地よく、わかりやすい言葉で、ストレスフリーな文章量と簡潔さを極めたキーワードの連呼。

 

何度も言いますが、この時代を否定するわけではありません。

しかし、歓迎しているわけでもありません。

殊に「学習」という観点から見たときに、サムネをブンブン飛び回るのでは、大学受験が人生の目的になってしまいます。

学習とは、大学に行く意義とは、何なのでしょうかと疑問を投げかけてしまいたくなります。

 

このように考えると、思考過程や、思考する機会そのものを奪われている受験生に対して言いたいことも出てくるわけですが、それをするには1280×720という枠は小さすぎます。

また、それは私の役割でもなく、やりたいことでもありません。

今後

一人の凡人が、どのように時代と対峙し、もがき、あがいていくのか。

今後は、「(元)宅浪みるこ」ではなく「(現)凡人みるこ」としての足跡を、相変わらず嘘偽りのない生々しい表現と、長ったらしい文章で気ままに綴っていきます。

 

まあ、受験に関する自分の所感を軽く記事にすることはあるとは思いますが、しばらくはおさらばです。

 

 

それでは、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

3か月で志望校に合格する方法

自分で考えろ。

 

 

 

 

 

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では!

<宅浪開始>こんな感じで宅浪失敗~数学編③~

げんき しとぉや!

どうも、みるこです。

 

前回に引き続き、数学!

宅浪編に突入します!

パート①→<模試の結果全部出す>こんな感じで宅浪失敗~数学編①~ - 宅浪落ちた。

パート②→<現役編まとめ>こんな感じで宅浪失敗~数学編②~ - 宅浪落ちた。

 

まずは成績の推移から↓

成績の推移

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〇詳細

模試名ー点数ー偏差値(赤字は記述模試)

<宅浪>(4月時点では神大経営志望。8月から阪大経済に志望校変更)

・5月 「第一回全統マーク」

 ⅠA:84 60.5 ⅡB:78 60.4

・5月 「第一回全統記述」

 93/200 56.0
・7月 「駿台全国マーク」

 ⅠA:69 55.4 ⅡB:64 52.5
・9月 「駿台全国判定模試」

 90/200 50.4
・9月 「第1回駿台・ベネッセマーク」

 ⅠA:81 64.8 ⅡB:64 57.3
・10月 「第三回全統マーク」

 ⅠA:78 64.5 ⅡB:78 63.1
・11月 「阪大入試実践」

 61/200 45.8
・11月 「阪大即応オープン」

 38/100 54.1
・11月 「神大入試オープン」

 55/75 59.7
・11月 「全統センタープレ」

 ⅠA:58 52.4 ⅡB:60 53.1
・センター試験2017「センターリサーチ」

 ⅠA:84 60.4 ⅡB:78 60.5
阪大本番 

 57/100

 

 

現役編の反省まとめ

・情報の少なさと動き出しの遅さがすべての要因。9月から独学で5教科8科目は時間的に厳しい道のり。

・二次試験を避けては通れない。センター中心ではなく二次中心で計画すべきだった。

・基礎がないのに演習ばかりやり過ぎた。二次対策を通じてもっと基礎を固めるべきだった。

・絶対的な参考書などない。自分の実力、好みに合ったものを。

・それでも、勉強すれば成績は上がる。

 

現役編のまとめとして、上記の反省点を挙げましたが、赤字に関しては宅浪が終わった時点で気が付いた点です。

 

つまり、宅浪開始時点では二次中心で勉強するなんて意識は薄かったし、身の丈に合わない参考書をやろうとしてたってことです。

 

逆に、二次”中心”とまで言わなくとも、記述対策がセンター対策につながるってことは気が付いたし、もっと時間をかければ成績は確実に上がるっていう実感もありました。

 

では、具体的にどのように浪人計画を立てていたのでしょうか。

宅浪4月~5月全統模試

使ったもの:『面白いほどとれる本』、センター過去問

→結果:5月「第一回全統マーク」ⅠA:84 60.5 ⅡB:78 60.4

 

※宅浪編から↑の「平均勉強時間」の項目が消えました。

現役時代は学校もあったので割と毎日コンスタントにやってましたが、宅浪になって勉強する日としない日の高低差があり過ぎて耳キーンなるやつなので消しました。

 

〇Re:『面白いほどとれる本』

浪人生とはいえ、現役時代に勉強したと言えるのは実質3、4か月くらいなので、現役の反省を生かしてもう一度基礎に立ち返ることにしました。

 

5月に全統模試を申し込んだこともあり、4月中に『面白いほどとれる本』でセンター形式のリハビリを兼ねて自分の弱い分野を見直そうという算段でした。

 

ⅠA、ⅡBともに1日10パターンずつ進めて、4月中に一周ずつ終わらせました。

 

〇過去問

面白いほどとれる本を一周ずつ終えた後、全統模試の数日前からセンター過去問に取り組みました。

 

大分前にやって記憶が薄れかけた90年代のものをやることで、緊張感を持つことを意識。

 

〇第一回全統模試とA判定

ⅠA:84 60.5 ⅡB:78 60.4

全統模試の中でも第一回は最弱ッッ‼‼

 

そんなことは分かっていたのですが、一人で努力してきた身からすれば、苦手な数学で8割取れたことは素直に嬉しかったです。

 

5教科総合でも神大経営A判定と阪大経済B判定を勝ち取ることができ、希望が見えてくる。

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この頃から目標は「神大合格!」から「神大上位20パーセントで合格!」へと進化しました。

 

〇マーク模試

模試の判定は高ければ高いほど良い。

そう思っている宅浪は要注意です。

 

https://twitter.com/mirko_tomo/status/1160902779830849537

 

マーク模試でヘタに良い成績をとってしまうと何が起こるか。

 

「プライド」が生まれてしまうのです。

 

「自分、意外にできるやん!」

 

「このままなら余裕で受かるかも!」

 

「次はもっといい判定取りたい!」

 

それの何がダメなんや?と思うでしょう。

 

しかし、今振り返ると、この無駄なプライドが不合格へと導いていったのではないかと思います。

 

宅浪にとって、自分の実力を測る客観的な指標はほぼ100%模試に依存します。

 

そして、その模試の中で最も頻繁に受験するであろうものがマーク模試。

 

つまり、世間とつながりが希薄な宅浪生にとって、他人と簡単に比較可能なマーク模試が自分の進路の大きな基準となり、存在意義にもなりうるのです。

 

「同じ志望校のアイツより成績が良かった!俺の方が上!!!ザマア!!!」

 

「この時期に判定悪いなんて、、、志望校下げよ、、、てか死にたい、、、」

 

こうして浪人生の中で暗黙のうちに始まるのが「マーク模試偏重戦争」。

 

「志望校合格」という目標が、自分でも気が付かないうちに「マーク模試で良い成績を取ること」に変わってしまう。

「中期目標として」とは言っているものの、頭の中はマーク模試のことでいっぱい。

 

「記述の結果は悪かったけど、おれはセンターが武器だし」

「ゆーて記述も勉強はするから大丈夫やろ。時間はあるし。」

「それよりも、マークで成績落ちたらシャレにならん。」

 

判定を上げたいから、点数が上がりやすい副科目ばかりに時間を割いてしまう。

二次試験では使わないのに。

冷静な判断が出来なくなる。

 

結果、一応記述対策はするものの、センター重視で一年間を過ごしてしまい、現役時代と全く同じ過ちを繰り返すことになります

 

もう一度現役時の反省を置いておきます。

・二次試験を避けては通れない。センター中心ではなく二次中心で計画すべきだった。

・基礎がないのに演習ばかりやり過ぎた。二次対策を通じてもっと基礎を固めるべきだった。

 

 

宅浪 5月全統~7月中旬

使ったもの:『大学への数学 一対一対応の演習(Ⅰ、A、Ⅱ、B)』、スタディサプリ

結果→:二か月では目立った成長は見られず。

 

〇『大学への数学』シリーズ

とはいえ二次試験もヤバいという危機感はありましたので、基礎から養成できる参考書をやろうと。

 

しかし、青チャのような分厚い参考書は嫌いでした。

 

そんな時に父親(予備校関係者)が、

「いいとこに受かるやつは皆やってるから買え。」

と言い渡してきたのが『大学への数学 一対一対応』 

 

Ⅰ、A、Ⅱ、Bと四冊に分かれています。

「一対一」っていうのは何の話かというと、要は例題と演習問題のテーマが同じってだけです。

 

青チャなんかと構成はたいして変わりません。

 

下の画像のように、例題→知識整理と解説→演習問題って感じでテーマを一つづつ攻略していこうっていう構成です。

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テーマの数はⅠ:53個、Ⅱ:83個、A:54個、B:59個 となっています。

問題の難易度はこんな感じ↓に標準~発展レベルに設定されています。

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基礎または難問の類は毎年更新される姉妹本で取り扱っています。

 

ちなみに私は『入試数学基礎演習』を購入しましたが、本当に基礎的な問題が多かったことと、味気無さで飽きてしまい、すぐに『一対一対応』に乗り換えました。

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今思うと、一周くらいはしてよかったかも。つまづいた問題もちょこちょこあったし。。。

またも背伸びをしてしまったわけですな。

 

『一対一対応』を実際に使ってみると、「無駄がない」っていう印象です。

 

色使いも白黒で、基礎から丁寧に解説というよりは、すべての単元を一通り学習し終えた人向けの解説です。

 

文系用の参考書ではないので、理系の問題も取り扱っていますし、教科書に載っていない解法なんかも載っていて、まさに『大学への数学』という内容。

 

数学が苦手な人や、基礎が疎かな人(学校の授業で一回習った程度の人)には不親切に感じると思います。

 

逆に数学が好きな人や理系の人には手っ取り早く頻出問題を確認できつつ、今までに見たことのない解法も発見できて面白いのではないでしょうか。

 

この参考書は一年を通して使っていくことになるのですが、数弱の私は初めの一周目にやたら時間がかかりました。

 

また、一回目で解ける問題がほとんど無く、非常にストレスでした。

 

「高1の時からもっと真面目に勉強していれば...」

 

 後悔しても始まらないので、ネットやスタディサプリを補足的に使いながら進めていきました。

 

〇スタディサプリ

スタサプ。

 

英語や世界史は現役時代にお世話になったのですが、数学はほとんど見てきませんでした。

 

苦手な数学こそ、イチから講座を受けた方が良かったんでしょうけど。

いや、講師が嫌いとかそういうわけではないんですよ。

 

確かにハイベル担当の山内はフリーザ様みたいな声やし、トップレベル担当の堺は紛れもなく変なオッサンやけども。

 

両者ともキッチリ分かりやすいです(クセ強いけど)。


スタディサプリ高校講座 【数学】90秒でわかる!特別講義 山内講師


スタディサプリ高校講座 【数学】90秒でわかる!特別講義 堺講師

ただ数学が嫌いだったからこそ向き合いたくなかったんでしょうね。

 

英語や世界史は大好きな科目だったから続けられた。

 

でも、皆さんに覚えておいていただきたいのは、

科目の好き嫌いは、多くの場合、単純に自分が出来るか出来ないかってだけなんです。

 

私は数学が死ぬほど嫌いでした。

 

それは分からないから、過去につまづいた経験があって、苦手な意識があったからだと思います。

 

思えば小学校の時から算数だけは60点くらいだったし(ほかの科目は難なく点が取れる)、高校入試も数学だけ60点台でした。

 

嫌い→出来なくなる ではなく、

出来ない→嫌い

が正しいんじゃないですかね。

 

出来ないから、「何のためにあるのか分からない」だの、「授業がつまらん」とか適当な言い訳を探し始める。

 

私は『一対一対応』を軸に記述の勉強やっていくうちに、だんだんと数学というものが理解できてきて、手も足も出なかった記述問題を自分の力で解けるようになりました。

「半分はできた!」

「方針はあってた!」

そうした小さな成功体験が積み重なり、宅浪終盤には「数学、案外面白いやん。」っていう意識に変化していました。

相変わらず苦手ではありましたが、「嫌い」っていう意識はほとんど無くなっていました。

 

皆さんも、嫌いな科目があっても、逃げずに耐えて、「とりあえず解ける」みたいな小さい成功体験を積み重ねていけば、案外イケるかもしれませんよ。

 

 

結局、スタサプの数学に関しては、自分の苦手な分野だけ観るっていう補足的な使い方しかしなかったですが、我慢して最初から受講していたら、気持ちの変化ももっと早かったかもしれないです。

 

 

今日の反省ポイント

・マーク模試で戦うな。合格だけ見てろ。

・背伸びせずに身の丈に合った参考書を。

・逃げずに基礎から確実に。小さな成功体験を積み重ねよう。

・垂直だったら内積0。

 

 

さて、またまた長くなってしまいましたが、宅浪編パート①はここまでです!

いかがでしたか?

マーク模試にとらわれ過ぎてはいませんか?

もしくは周りにそんな人がいませんか?

今一度、センターと記述のバランスを見直してもいいかもしれませんな!

 

それでは、次回でお会いしましょう!

 

全受験生に光あらんことを。

 

 このシリーズと合わせて読みたい「宅浪失敗記」

www.mirko.work

 

 

 

 

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では!

<現役編まとめ>こんな感じで宅浪失敗~数学編②~

げんき、しとおゃ!!

どうも、みるこです。

 

今回は数学編パート②。

現役編をフィニッシュさせます!

パート①→

www.mirko.work

 

その前に成績のおさらいを。

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11月末~センター直前

使ったもの:赤本、『センター試験本番レベル模試(東進)』、『センター試験対策問題パック(桃パック)』、『数学ⅠAの点数が面白いほどとれる本』、『数学ⅡBの点数が面白いほどとれる本』

平均勉強時間:一日三時間くらい

→結果:センター2016 ⅠA:58 50.7 ⅡB:76 62.5

 

〇赤本25か年

11月の全統プレが終わってからは、ひたすら演習に時間を割きました。

まずはみんなおなじみ赤本25か年。

と言っても25年分を一気に終わらせたわけではなく。

いくらか学校でやっていましたし、追試には手をつけていないので、「全体に目を通す」ことと、「時間制限に慣れること」を目的にざっくりと終わらせました。

理解の足りていない範囲は『面白いほどとれる本』に立ち返るって感じで。

 

ちなみに、「過去問と言えば赤本」と思っている人が多いと思いますが、他の出版社からも過去問が出版されていることを知っていますか?

私は現役当時は知らなかったです。

何しろ田舎の本屋には赤本しか置いていなかったもので。。。

 

過去問の種類としては、河合(黒本)、駿台(青本)、東進(緑本)などがあります。

もちろん中身も違います。

河合の黒本は、ボリュームが非常に大きいです。

追試も含めると全50回分も収録されており、十分な演習と傾向分析が望めます。

駿台と東進は解説と補足情報が充実しています。

ただし、両者とも全10回分と収録回数は多くありません。

しかし、黒本や赤本と違い、冊子がA4サイズなので、本番を想定して余白を使った学習ができます。

また、東進のものは大学ごとの合格者平均点の一覧も付属しているので、自分の実力が測れます。

 

こうした特徴を踏まえて、ご自分で手に取って気に入ったものを購入すべきでしょう。

近くに大きな書店が無いって人は、とりあえず赤本か黒本のどちらかを買っておけばよいでしょう。

そして、金銭的に余裕があるのであれば、東進の緑本は是非買ってみてください!

 

〇『センター試験本番レベル模試(東進)』

 赤本を終わらせ、東進模試に手を付けることに。

東進ブックスの過去問同様に、この『センター試験本番レベル模試』も志望校別の合格者平均点の一覧(難関・有名国公立、私立に限る)が載っているうえ、設問別の正答率も記載されています。

志望校に対する自分の立ち位置と問題の重要度が丸わかりでめっちゃおススメっす。:)

 

おすすめやけど、ワイは合格者平均に全く届かなくて落ちこんだので、それなりに覚悟して手に取ってみてくれ~

 

〇桃パック

さて、東進の問題集を解いているうちに年は明け、あと数日でセンター本番ということで、最後の予行演習へ。

選んだのは河合塾の「桃パック」。

予想問題集も、過去問同様にいろいろな出版社のものがあります。

私は浪人してから駿台とZ会のものをやりましたが、この2つは明らかに本番より難易度が高かったです。

河合塾の桃パックが簡単というわけではなく、より本番に難易度を近づけているだけなのでしょう。

もう少し手ごたえが欲しかったり、本番前に負荷をかけておきたい人は駿台やZ会のものをおススメします。

 

そう、

桃パックは本番に近い難易度のハズ、

なんですが、、、

 

数ⅠA:36点

 

本番数日前に過去最低点を叩きだすとは思いもしなかったので、クッソ焦るよね。

そこから本番の直前の直前まで、模試や赤本で間違えたところを総ざらいし、数学だけに力を注ぎました。

 

〇センター2016

ほぼ初学の段階からセンター全振りを決意し、『面白いほどとれる本』で全体像を把握、赤本や模試集でひたすら実践を繰り返すという勉強法をとってきた結果は・・・

ⅠA:58 50.7 ⅡB:76 62.5

なぜかずっとⅡBだけ得意な方だったので、マシな点数になっています。

しかし、センター逃げ切りどころか出願も躊躇するレベルの低さ。

 

今思うと、演習ばかりやり過ぎた感はあります。

もう少し基礎作りに時間を割くことが出来ていればよかったです。

しかし、その基礎とは二次試験対策で培われるものなのだということに気が付くのは後の話で、、、

 

それでも引く道はなかったので1か月後に来る二次試験に向けて勉強しないわけにはいかなかったのです。

 

センター後~二次本番

使ったもの:『文系数学入試の核心』、過去問、『数学ⅠAの点数が面白いほどとれる本』、『数学ⅡBの点数が面白いほどとれる本』

平均勉強時間:1日4時間くらい

→結果:神大経営学部不合格(開示してないので詳細は不明)

 

〇『文系数学入試の核心』

使い方:1日6題くらいを、『面白いほどとれる本』やネットで調べながら。

1か月で3周程度。

 

ゼロから1か月で二次試験の対策。

とにかく時間が無かった。

普通なら夏前から青チャや基礎問題精巧やらを一通りやって、過去問も夏の間にある程度手を付けておくのが王道。

でも1か月で青チャなんてとてもできない。

薄くて二次のエッセンスだけ吸収できるものはないか。。。

そこで出会ったのがこの本。

文系入試頻出の100問が厳選されています。
「これしかない!」
100題から更に神大入試に頻出な分野に絞って、1か月間これだけやっていました。
 
が、まあ解けねえこと。
それもそのはず、この『文系数学入試の核心』はいわゆる「仕上げ系」の参考書なのです。
ゼロからご丁寧に解説されている参考書ではなく、また「これさえやればOK!」みたいなものでは無かったのです。
 
でもこの時は参考書の種類に対する理解も無かったので、「いい参考書は万能で、絶対的な一冊が存在する」と信じ切っていました。
自分の都合のいいように解釈していたんですね。
今振り返れば、1か月前に二次の問題を見たことのない、この時点で勝負は決まっていたわけです。
 
基礎養成系、演習系、仕上げ系、辞書系・・・
様々な出版社が様々な難易度、学習段階、に合わせて、構成や色使いまでこだわって作っていますが、「これ一冊ですべて賄える」なんてものは無いと思っていいと思います。
人の頭のつくりも学習段階や好みも違いますからね。
 
この『文系数学入試の核心』についても、ある程度記述の実力がある人が仕上げ的に使うと最大限の効果を発揮するのではないかと思いました。
 
 基礎のないポンコツには宝の持ち腐れだったわけですな。

〇過去問

解けない。
短期間ではあるものの、『文系数学入試の核心』で少しずつ知識を付けたおかげもあってか、解説を読んだら理解はできるのですが、自分で答案をつくることが出来ない。
解法が浮かばない。
センターと二次でこんなにも違うのかってことを痛感しました。
同じ数学をやっていても、誘導に従って穴埋めしただけのギャンブルスクラッチと、記述ではこんなにも違うのかと。
 
センターで70点とれていようが、数学の7割も理解していなかったでしょう。
 
所詮センターは点取りゲームに過ぎなかったのです。
だから、国公立を受験する人はセンターの得点に良くも悪くも一喜一憂せず、着実に二次力を高めることに注力すべきなんです。
 
神大文系数学は標準的でクセの少ない問題なので、夏前から青チャの基礎だけでも押さえておけば十分1か月で十分アジャストできたでしょう。
 
情報の少なさと動き出しの遅さ。
試験を受ける遥か前から勝負は決していました。
 
開示請求はしていませんが、自分で予想ができないほど散々なものだったでしょう。
 

 現役編の反省まとめ

・情報の少なさと動き出しの遅さがすべての要因。9月から独学で5教科8科目は時間的に厳しい道のり。

・二次試験を避けては通れない。センター中心ではなく二次中心で計画すべきだった。

・基礎がないのに演習ばかりやり過ぎた。二次対策を通じてもっと基礎を固めるべきだった。

・絶対的な参考書などない。自分の実力、好みに合ったものを。

・それでも、勉強すれば成績は上がる。

 

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ここまでで数学の現役編は最後です。

次は宅浪編ですが、ワイはこの反省を生かすことが出来るのかっ⁉

最後に、「国公立は二次ゲー」。
 
 
 
 

 

 

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では!

<模試の結果全部出す>こんな感じで宅浪失敗~数学編①~

げんき、しとぉや!

どうも、みるこです。

 

今回から、「こんな感じで宅浪失敗」シリーズを始めます。

どんな感じなのかというと、各教科どんな感じで勉強したのか、良い感じだったか、そうでなかったかっていうのを細かめに紹介しようっていう感じです。

使った参考書、使った時期、使い方、成績の推移。

「宅浪失敗記」では具体的な勉強内容はあまり書かなかったので、こちらのシリーズでまとめることにしました。

 

そして、第一回目の今回は数学編。

パート①では現役時代の勉強を振り返ります。

 

なお、当ブログは失敗者の自己紹介となっておりますので、「これをやれば成績アップ」とかいう受験指導のサイトではありません。

ただ、落ちた受験生と落ちた勉強法が転がっているってだけっす。

僕にとっての正解はあなたにとっての不正解かもしれませんし、逆もまた然りです。

そこんとこは自己判断でおねがいしや~す。

 

 

成績の推移

模試の成績を縦軸に偏差値をとってグラフにしました。

詳細な得点等は下の方に書いてます。

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〇詳細

模試名ー点数ー偏差値(赤字は記述模試)

<現役>(神大経営志望)

7月 「進研模試 総合学力記述模試」

 62/200 48.3
・9月 「第二回全統マーク」

 数ⅠA:54 49.7 数ⅡB:43 49.1
・9月 「第一回ベネッセ・駿台マーク」

 ⅠA:54 47.6 ⅡB:50 51.0
・10月 「第三回全統マーク」

 ⅠA:64 49.4 ⅡB:46 50.7
・10月 「第2回ベネッセ・駿台記述模試」

 78/200 54.1
・11月 「第三回ベネッセ・駿台マーク」

 ⅠA:69 55.9 ⅡB:53 52.5
・11月 「全統センタープレ」

 ⅠA:52 44.6 ⅡB:48 46.3
センター試験2016「センターリサーチ」

 ⅠA:58 50.7 ⅡB:76 62.5

<宅浪>(8月から阪大経済に志望校変更)

・5月 「第一回全統マーク」

 ⅠA:84 60.5 ⅡB:78 60.4

・5月 「第一回全統記述」

 93/200 56.0
・7月 「駿台全国マーク」

 ⅠA:69 55.4 ⅡB:64 52.5
・9月 「駿台全国判定模試」

 90/200 50.4
・9月 「第1回駿台・ベネッセマーク」

 ⅠA:81 64.8 ⅡB:64 57.3
・10月 「第三回全統マーク」

 ⅠA:78 64.5 ⅡB:78 63.1
・11月 「阪大入試実践」

 61/200 45.8
・11月 「阪大即応オープン」

 38/100 54.1
・11月 「神大入試オープン」

 55/75 59.7
・11月 「全統センタープレ」

 ⅠA:58 52.4 ⅡB:60 53.1
・センター試験2017「センターリサーチ」

 ⅠA:84 60.4 ⅡB:78 60.5
阪大本番 

 57/100
 

 

ふう。

こうして並べてみるといかに数弱なのかが分かりますね。

現役は偏差値40台から始まり、50近辺をウロウロ。

宅浪の結果、最終的に偏差値60まで上げることが出来ましたが、二次力を伸ばしきれなかった。

 

 ~現役8月まで

では、苦手の克服に失敗した要因は何だったのか。

現役時代からの勉強法を振り返っていきます。

ワイと共通点の多い人はヤバいかもね~

 

使ったもの:学校の教科書、問題集

平均勉強時間:週に3時間程度

→結果:全統マークE判定、偏差値40台からのスタート

 

〇教科書

受験勉強を意識し始めたのは高2の冬。

教師が「高2の三学期は高3の0学期や!」とか急に煽り始めたので、そろそろやるか~みたいな。

当時から数学の成績は酷く、学内のテストでは平均点以下。250人中200番目くらいだったと記憶しています。

普通は焦りますが、塾・予備校に通っていなかった私は受験を甘く見ていました。

「教科書が分かれば受かるんやろ?余裕やんw」

っていう考えだったので、とりあえず、それまで答えを丸写ししていた学校の課題を自分の頭を使って解き始めることにしました。

と言っても基礎が欠落しているので、課題を見ても解けるはずがなく。

問題を見る→解けない→解答を写す→次の問題を解いてみる

っていう「作業」を繰り返して、課題の範囲が全部終われば満足して終了っと。

もちろん復習なんかしてなかったです。

勉強時間は課題にかけた時間だけなので、週に3時間くらいじゃないですかね~。

 

こんな生活をかれこれ高3の夏休みが終わる8月くらいまで続けていました。

当然、成績は上がるはずもなく、模試では軒並み偏差値40台。

これで神大目指してたんだから全く無知ってのは恐ろしいっすな。

現役9月~11月

使ったもの:『数学ⅠAの点数が面白いほどとれる本』、『数学ⅡBの点数が面白いほどとれる本』、『マーク式総合問題集

平均勉強時間:一日2時間くらい

→結果:偏差値50を超えるようになる

 

〇面白いほどとれる本

模試で”E”の文字を目にして焦り始めたとき、東進に通っていた友人がオススメの参考書を教えてくれました。

それがコレ。

東進の志田晶先生の著書で、ⅠA、ⅡBともに同じ構成になっています。

前半はどちらも100個くらいの「パターン編」で構成され、「このタイプの問題はこうやって解く!」と解説されており、後半は「演習編」で実際にセンター形式の問題に取り組みます。

「パターン編」では各分野でつまずきやすいポイントを押さえていて、かつ平易に解説されてるので、初学者にうってつけの参考書です。
また、パターンの数が定められているので、勉強の計画を立てやすいです。
 
私は最初、一日にⅠA、ⅡBともに5個ずつくらいパターンを進めていました。
パターン1つに要する時間は10~20分だったと思います。
しかし、この時には復習という概念が無かったので、次の日に前日分のパターンを見返すということはほとんどやりませんでした。
パターンが100個だとして、このペースだと一周するのに20日もかかってしまう計算ですが、基礎がグラグラの欠陥受験生にとっては他科目の勉強も考えるとそれくらいが限界でした。
もちろん、二周目以降はペースは速くなります。
私も三周目からは10個ずつくらい進めていました。
 
この参考書は結局12月くらいまで使っていて、以降は辞書的に、忘れかけた範囲を思い出すことを目的に使いました。
 
 
 〇黒本

二冊の黄色本で数学の全体像をつかみ、実際の問題演習は『マーク式総合問題集』を使っていました。

河合塾の「全統模試」を収録したこの本は、主に模試の三日前くらいから、本番を想定して、一日に一回分解いていました。

時間も本番と同じ、シャーペンでなく鉛筆を使って、マークシートを用いて本番と同じ状況になるように意識しました。

さすがに問題を印刷するのは面倒なので、冊子に直接書き込んでいましたが、復習のことを考えると印刷しても良いかもしれませんね。

 

〇伸び悩み?

さて、こうした勉強法で成績は上がったのか。

もう一度 9~11月の模試の成績を見てみましょう。

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・9月 「第二回全統マーク」

 数ⅠA:54 49.7 数ⅡB:43 49.1
・9月 「第一回ベネッセ・駿台マーク」

 ⅠA:54 47.6 ⅡB:50 51.0
・10月 「第三回全統マーク」

 ⅠA:64 49.4 ⅡB:46 50.7
・10月 「第2回ベネッセ・駿台記述模試」

 78/200 54.1
・11月 「第三回ベネッセ・駿台マーク」

 ⅠA:69 55.9 ⅡB:53 52.5
・11月 「全統センタープレ」

 ⅠA:52 44.6 ⅡB:48 46.3

 

 、、、あれ?ほとんど変わって無くね?

偏差値が50台に乗るようにはなったものの、そこまで大きな変化は見られない。

考えられる原因は三つ。

①勉強法が間違っている。

②勉強法は良いが、勉強量が足りない。

③勉強法も間違っているし、勉強量も足りない。

 

宅浪を経た今の立場から判断すると、②の「勉強量が足りなかった」が一番の原因であると思います。

 

当時ほとんど初学の段階から、9月にようやく参考書と出会い、ペースを探りながらの状態。

さらに他科目の勉強と「バランスよく勉強しようとしていた」ので、数学を含むすべての科目が中途半端に。

そんな中途半端な勉強量でもって3ヵ月くらいで結果を出すのは難しいのだと今では思います。

思い切って、「一か月間は数学しかやらない」みたいな短期集中で苦手を克服する期間を設けた方が良かったと思います。

数学に限った話ではなく、だらだらと学習を続けていても、ヒトは忘れていく生き物なので、参考書の二周目に入るころにはほとんど身についていませんし、分野ごとの結びつきも感じられません。

特に二次試験で使う科目であれば、思い切って苦手克服期間を設定して、定着させてしまった方がかえって効率がよいのだと気が付きました(浪人してから)。

 

〇二次の勉強は必要か

また、二次試験の勉強を全くしていなかったことも成績が伸びなかった要因です。

浪人を経て偏差値60まで成績は上がりましたが、これはセンター形式に対する経験値ではなく、二次試験の勉強があったからだと私は感じました。

穴埋めや誘導がなく、ゼロからのアウトプットという経験が、インプットの質を向上させ、数学に対する理解が深まる。

 

当時の私は神戸大学の経営学部を志望していましたが、この学部には「センターがめっちゃ良かったら二次やらなくてええよ」みたいな配点がありました。

夏まで参考書の存在すら知らなかった私は、「今から神大に合格するにはこのセンター全振り配点を狙うしかない!」と、二次試験の勉強はハナから捨てていたんですよね。

「二次を捨ててセンターに特化すれば戦える。」と、信じていたのですが、そんな甘い世界ではありませんでした。

 

センターを、「穴埋めスクラッチギャンブル」ではなく、数学に取り組んでいるのだと実感したのは浪人して記述式の勉強を始めてからでした。

成績が上がり始めたのはそのことに気が付き始めてからでした。

 

 

 今日の反省ポイント

  • 自分を信じるな。確かな情報を信じろ。教科書だけで合格なんて無理。参考書を手に取れ。
  • 「センターだけ」の人こそ記述式の勉強。「逃げ」と「攻め」を履き違えるな。

 

 

詳しく書くと思っていたよりも長くなるので、今回はここまで!

時間はかかると思いますが、全教科アップする予定です。

 

「待ちきれない!」

「要点だけ話せや」

「宅浪の話し相手になって欲しい。。。」

なんて人は、ツイッターのDMを解放しておりますので、いつでもご連絡下さい。

私のような凡人にできることがあればお力になります。

 

それでは、全受験生に光あらんことを。

 

 

 

 

 

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では!

キンタマ思い切り蹴ってみた。

特に虫の居所が悪かった訳では無い。

 

それは、赤子が揺れる炎に手を伸ばすかの如く、純粋で、誰もが先天的に持つ好奇心から自然的に発生したものだった。

 

月曜。7時43分 。

 

私は他人のキンタマを蹴ってしまった。

 

思い切り、蹴ってしまった。

 

「キンタマ」というのは、もちろん金属でできた玉ではなく、男性の睾丸の事だ。

 

小学校高学年の女子がその正体について友達と議論を交わしたり、交わさなかったりする、アレのことだ。

 

 

 

いま、私の足元には、初老の男性が這いつくばっている。

 

 

 

一応状況を説明しておくと、ここは電車内だ。

 

 

朝の通学・通勤ラッシュの中、私は辛うじて席を確保。 

 

背負っていたリュックをお腹に抱え、眠りにつこうとしたその瞬間、私は弁慶を見た。

 

立派な仁王立ち。

 

電車の横揺れ縦揺れに備えて、どっぷりと足を開き、構える白髪混じりのサラリーマンだった。

 

堂々たるその立ち姿は、袈裟も薙刀もこしらえていないが、正に弁慶と言えた。

 

 

「見事な仁王立ちよ…」

 

 

試してみたくなった。

 

 

日々の通勤で鍛えられたであろう、その足腰と、バランス感覚を、試してみたい。

 

 

そう考えが及ぶ瞬間には、すでに右足が地を離れていた。

 

 

長身の割に短い股下は長年コンプレックスだったが、この時のためにあったのだろう、標的(キンタマ)へ、最短距離で到達する…!!

 

 

爆ぜた。

 

 

扁平足のスニーカーは2つの標的を確実に捉える。

 

 

ワンショット・ツーキル

 

 

刹那、弁慶の瞳孔がカッと開くと、視線は左右でばらけ、見事な仁王立ちは江頭2:50よろしく、膝を内に巻き込み、崩れる。

 

それから、膝、額、胴の順で地に落ち、ヤムチャスタイルで倒れ込むと、人とも妖ともつかぬ呻き声を上げながら小刻みに震え出した。

 

 

勝った。

 

 

"弁慶の立ち往生"なんて、伝説に過ぎなかったんだ! 

 

 

800年の歴史は今宵、"ヤムチャ往生"に書き変えられたんだ!

 

車内はざわつき始め、スマホでヤムチャを撮影する者、「大丈夫ですか!?」と介抱する者。

 

だが、誰も私には声をかけてこない。

 

私の一閃が見えなかったか?そんなはずは無い。

 

少なくとも両隣の乗客は気付いている。

 

これが日本だよ。

  

 

 

ヒーローもののマンガが流行るには理由がある。

 

自分に力が、勇気が無いからだ。

医者が医龍を読むか?

ボクサーがはじめの一歩を読むか?

忍者がNARUTOを読むか?

海賊がワンピースを読むか?

 

皆、自分に足りないものを、コミックの中のキャラに仮託して、脳内で補完して、脳内で完結して生きている。

 

それを実際に行動に移そうものなら「厨二病」だのと揶揄され、異常者の烙印を押される。

 

皆が持っている、自分の欲求に忠実に従っただけなのに。

 

だれも、自分が異常者だとは決して認めたくない。

 

クラスのあの子が好きで、自分がイケメンで金持ちでモテモテになって付き合ってる姿を一日中妄想して脳内自慰しかしてないけど正常。

 

浪人だけど「高尚な目的のためにやってるんだ」とか言い訳ばっかしてる割には、学歴でマウント取ることを夢見てるけど正常。

 

皆、頭の中は異常で、アタマで抑圧しているだけだ。

 

そうしているうちに、悪に対しても悪だと言えなくなってしまった。

 

 

 

私は欲求に忠実に手を伸ばした。

 

いや、足を伸ばした。

 

その結果分かった。

 

 

 

弁慶の泣き所は2つある。

 

 

 

 

 

 

監督・脚本 俺

昼間のサイゼとUVERworld

サイゼのランチドリンクバーは安い。

 

110円で飲み放題。

 

というか、ランチメニューも安い。

 

グリルにパスタ、ドリアまで、サラダとスープがセットになって500円だ。

 

文系大学生は3回生ともなると暇を極め、講義の無い"全休"の日をほぼ確実に確保出来る。(真面目に単位を取っていればの話)

 

今日も今日とてその休日のランチを地元のサイゼで過ごしているわけだが、いかんせん田舎なのでランチ帯でも客は少ない。

 

埋まっているのは全席の30~40%ほどであろうか。

 

それでも、普段飲まないカプチーノを片手に店内を見回すと、サイゼのメニューに負けず劣らず、様々な人がいることに気がつく。

 

まず私の前の席に座っている、グレーのくたびれたジャンパーを着た男性は、食事に手をつける暇もなく電話で商談を交わしている。

 

忙しそう。

 

テーブルには、冷めきったハンバーグ。

 

(自分も将来ああなってるんかな。。。)

 

3回生になるといつも頭の片隅にチラつく「就活」の2文字。

 

その文字が10.5pt明朝からゴシックになって脳内に主張してきたので、たまらず視線を移す。

 

 

グレージャンパーの斜め後方には子連れのお母さん。

 

 

3才ほどのやんちゃ娘が首根っこにダイブしてくるのにもよっぽど慣れているらしい、微動だにせず「たらこソースシシリー風」を口へ運んでいる。

 

あの子、将来は女レスラーかな。

 

お母さんも体幹強そうだし。

 

 

 

空になったコーヒーを補充しに席を立つ。

 

4人がけの席でマダム達が女子(?)会を開いているのが目につく。

 

ファミレスお馴染みの光景だとは思うのだが、彼女たちは一体何を話しているのだろうか。

 

気になって聞き耳を立ててはみるが、話している時間より高笑いしている時間の方が長くて内容が掴めない。

 

なるほど、なにか話に来ているのではなく、笑いに来ているってことなのかね。

 

そんなに長時間笑っていたら表情筋が鍛えられそうなものなのに、笑いジワよりも眉間とデコのシワの方が目立っちゃって。

 

 

女性は大変だね。

 

 

シワマダムの次に目を引くのが、テーブルに書籍を広げている若者だ。

 

平日昼間に勉強している若者といえば、学生か浪人生だ。

 

彼らは決まって隅の方の席で、安っいランチドリンクバーを頼んで申し訳なさそうに長居する。

 

気持ち、分かるよ。

 

 

 

私も浪人生だった。

 

金のない宅浪の身分にはサイゼのランチですら高級品だったので、月イチくらいの気分転換でお邪魔させて貰ったものだ。

 

いつもは人の少ない静かな公民館を拠点にしていた私からすると、ファミレスは集中出来る環境ではない。

 

だが、色々な人々に囲まれて、孤独感が和らいだ。

 

そんなことで孤独感が和らぐのかと思うかもしれない。

 

そんなことで和らぐのだ。

 

それほど、孤独だったことを、いま、思い出した。

 

受験から3年もすれば当時の感覚はほとんど忘れ去ってしまっていたが、安っいランチメニューを見て思い出した。

 

 

このしょぼいサイゼで先輩に相談に乗って貰ったりもした。

 

その先輩は現役で第1志望の国立に落ち、私学に進学したが、3年時編入制度を活用し、高い倍率をくぐり抜けて見事、国立に編入してみせた。

 

 

文章のコンクールで全国に選出された経験も持つ先輩は、このどうしようもない駄文を目にしたらどうコメントするだろうか。

 

 

きっと、こんなクズの相談に乗ってくれる優しさと大きな心を持った先輩だから「…面白いね!」と笑ってくれるだろう。

 

どこへ行っても、どの環境においても、常に高みを目指す彼女は、私が心から尊敬する女性だ。

 

、、、と、ボーッと浪人時代を回顧しているとなんだか焦ってきた。

 

 

当時の自分は迷ってばかりで勉強は続かず、結局第1志望にも落ちてしまっていたが、

「なんとか見返したい」

「大学で勉強しまくってやる」

「現役で入って遊んでる奴らの鼻を明かしてやる」

と、向上心と野心はそれなりのものだったと思う。

 

それが今となってはろくに勉強もせず、割り切って遊ぶほどの勇気もなく、中途半端で若さを溶かし、気がつけば22歳だ。

 

当時のように弱い自分と向き合っているだろうか。

 

先輩に相談してもらったことは活かせているのか。

 

「転んだ回数プラス1が起き上がった回数ならいい」

 

「3日坊主も、毛が生える前にリトライすりゃギリ坊主。」

 

前者の作詞がUVERworldで、後者の作詞は私。

 

 

 

 

 

結局何が言いたいかって?

 

 

 

 

サイゼは安い。

 

 

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では!

何週もしたのに成績上がらん…「ネクステ難民」に告ぐ![英語:文法]

 

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「NextStageネクステージ」通称”ネクステ”。

 

受験界隈では定番中の定番として知られる文法書。

 

各方面で「これさえマスターすれば文法はOK!」と太鼓判を押されています。

 

しかし、これを使っても成績が思うように上がらない受験生が毎年のごとく続出しています。

 

そこのあなたも、「ネクステ難民」の一人なのではないでしょうか?

ワイも「ネクステ難民」だった。

「自分は人より物覚えが悪い劣等生なんだ...」

 

「何がダメなのかな...」

 

落ち込む気持ちは痛いほど分かります。

 

なにせ私も同じ経験をした受験生でした。

 

正確には私は「スクランブル」を使っていたんですがね。同じようなもんです。

(「スクランブル」は「ネクステ」とほぼ同じ形式の文法参考書で、似たようなものに「ヴィンテージ」や「頻出英文法語法1000」等がありますね。)

 

「スクランブル」は高3の時に学校で配られて、時々授業で使ったり、現役の秋前くらいまでは頑張って回していました。

 

でも、なかなか成績が上がらない。

 

右ページの解説。覚えたつもりでもすぐに忘れるし、覚えても、違う問題になると応用が利かないし。。。。

 

「これをやれば受かる!」と言われている以上、単に自分に忍耐力が無いだけなのだと、記憶力が足りないのだと、自分を責めながら今日も魔導書のように分厚いカタマリを1ページ1ページめくる日々。。。

打開のキッカケはあのサプリ

現役の夏明けの全統模試での英語の成績は128/200

 

「このままではダメだ」と、思い切って学習方法を変えました。

 

今までの、「スクランブル」中心から、「スタディサプリ」に登録して、文法を学び直そうと決意したのです。

 

その後、約一か月後の全統模試では168/200と、大躍進を遂げたのです。

サプリで見えてきた「ネクステの罠」

では、スクランブルの学習と、スタディサプリの講義では何が違ったのでしょうか。

 

スタサプの関先生は徹底的に「脱・丸暗記」を訴えています。

 

https://twitter.com/sekimasao/status/1108585527228268545

 

 「脱・丸暗記って具体的にどんなことを教えてくれるの?」

 

授業を受け、彼の著書も購入した私が感じたことは、「ルールが成立する背景、ネイティブの考え方を学ぶ」ということです。

 

予備校講師や、受験アドバイザーに対して「耳障りの良い、せこいテクニックを広めているだけじゃないの?そんなん邪道やろ?」と疑っている人に聞いてほしいのですが、彼の言っていることは真逆でした。

本質から攻める。

 

考えてみれば、文法でもなんでも、ルールというものは、プレイヤーの考え方や、思い、理屈があって成立するものではないでしょうか。

 

「試合中に故意に押し倒すのは人道に反する」という”理屈”があるから「ファール」という”ルール”ができる。

 

英文法もこれと同じなのです。

 

「ネイティブは神様の視点で物事を捉える」という理屈があるから「change trainsと複数形にすることにした(神様視点の空から見れば、乗り換える電車は複数見える)」というルールが出来た。

 

このように、「理屈(本質)から攻める」というのが関先生のスタイルでした。

本質を押さえれば、ルールの丸暗記から解放され、簡単には忘れない。

これは英語だけでなく、受験勉強、いや、学習全てに言えることなのだと、この時実感しました。

 

ネクステに話を戻しましょう。

上記の点から考えてみると、ネクステは「理屈」の解説をすっ飛ばして、「ルール」を列挙している参考書なのです。

 

本質無しでルールを丸暗記しようとしているから得点に繋がらないのです。

 

武田塾のサイトでも、ネクステの使い方について注意書きがされています。

ただし一点注意があります。

それはなぜその答えになったのかの根拠を答えられる状態にすること。

解答を丸暗記しても意味がありません。

ネクステージは左側に問題、右側にその解説や回答が書かれているという構成ですが、右側に書かれている情報を丸暗記しても実際の試験では役に立ちません。

やった問題がそのまま出る定期試験のようなテストであれば丸暗記的なやり方でも点が取れますが、入試ではもちろん解説ページなどついていないからです。

なぜその答えになるのかを左側の問題文と選択肢を見ただけで自分の言葉で言えるようにしてください。

ネクステージ|基礎を固め、あらゆる大学の英語文法対策に役立つ勉強方法!

あなたは、本質を意識して勉強できているでしょうか?

 

今一度ご自身の勉強方法を振り返ってみてください。

ネクステで成績が上がる人と上がらない人の差

とはいえ、本質無視のネクステを使って成績が伸びている人はたくさんいます。

だからこそ、1999年の刊行以来、受験業界に泰然と腰掛ける参考書になっているのです。

 

では、そんな人とあなたの違いは何でしょうか?

私が思うに「経験の差」が原因です。

 

トランプゲームの「大富豪」をするとき、全くルールの知らない友人がいたとします。

 

そんな時あなたは、「とにかくやってみようぜ!」とか、「一回見といて!」って言うんじゃないですか?

 

つまり、ルールを知る近道には「経験的に身体で覚える」という方法があるのです。

 

大富豪というゲームがどのように始まり、進み、終わるのか。

 

全体像や、細かいルールが適用されるタイミングなど、一度ゲームを見たことがあるから正確にルールを記憶できる。

 

ネクステを使って成績が上がる人は、授業や予備校で、ある程度の文法知識と演習をこなしてきた受験生なのだと思います。

 

受験でどんな問題が出て、どのような文法知識がより重要になってくるかということを肌感覚でなんとなく把握しているからこそ、「ここは大事だ!」というように、ネクステへの力の入れ方が分かっている。

 

経験つっても、ただ問題を解いたっていうだけじゃダメなんすよね。 

 

一方で、現役の時の私もそうでしたが、ろくにセンターの過去問も解いたことがない状態で、「ネクステ」や「スクランブル」に手を伸ばしてしまう。

 

文法の重要性も分かっていないし、演習が足りないから定着もしない。

 

ただただルールブックをなぞっているだけなんですよ。

 

そんなんじゃ成績なんて上がりませんよね。

文法を修得する方法

以上のように考えると、文法というルールを身に着けるためには主に二つのルートがあります。

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①理屈から演繹的に攻めるか

②ひたすら実践して経験的に体得するか

 

①の場合は上述の通りに、サプリや、理屈の書いてある参考書をこなすと良いと思います。

 

しかし、②の場合はどのくらいまで実践すればよいのかは検討が付きません。

 

理想は、ネイティブがそうしているように「英語しかない環境で、英語で生活してみる」ということですが、そんなことできない人が大半ですよね。

 

私は①のルートを見つけて成績が上がったので、②のルートについてはあまり分かりません。

 

したがって、私が言えることは「現段階で成績に伸び悩んでいる人は、理屈も、実のある経験も備わっていないので、もう一度ゼロから文法を学び直そう」ということです。

 

その時の注意点を以下に記すので、学び直しの参考に。

  • 自分の無力さを自覚する・・・身の丈に合った参考書を使う。
  • 理屈、実践の両極端にならない・・・理屈ばっかり求めていたら時間が足りなくなります、逆もまた然り。
  • 他人に説明するつもりで学ぶ・・・ルールなので、曖昧な説明は許されません。
  • ネクステをいったん手放す・・・後述。

ネクステの本当の使い方

ここまで、ネクステの存在価値を否定しているような書き方をしてきましたが、決してそんなことが言いたいのではありません。

 

私はネクステで「文法を学ぶ」ことを否定しているのです。

 

ネクステは、「文法を確認するもの」なのです。

 

先にも述べた通り、ネクステは理屈と経験のいずれか、もしくはその両方をある程度兼ね備えた人が使うと最強なのです。

 

何の知識も無いお前が使っても宝の持ち腐れ!豚に真珠!ザコ浪人にネクステなんだよぉ!!!

 

こんなに熱くなってしまう理由は、ネクステの構成にフォーカスしてみると分かります。

 

ネクステは左ページに練習問題、右ページに軽い問題の解説と、覚えるべき文法事項が列挙されています。

 

文法の成り立つ理屈はカットされてしまっていて、どこにも見当たりません。

 

これは裏を返せば「うまくまとまっている」ということ。

 

だから、試験前や、ある程度文法を学んだ後に「確認する」のにうってつけなのです。

理屈を説明した参考書は分厚くなりがちですから、持ち運びにも便利なんすね。

 

そして、その確認作業の時にも、

「ネクステには『現在形の3用法』しか書いてないけど、現在形の核は『昨日も今日も明日も』だったよな。その理屈から生まれた結果を『3用法』っていうふうにまとめてくれてるんやんな」

 

なんていうふうに核、本質、理屈を意識しながら何周もするのが正解ではないでしょうか!

 

ネクステと一緒に「フォレスト」のような網羅系の文法書を辞書的に使えって言われているのはそういうことなんすよ!

 

ネクステに書いていない本質を吸収しろって事なんです。

 

ただ、私は「フォレスト」はおススメしないっす。

 

「フォレスト」は理屈では無く、ルールがより詳しく載っているってだけに思います。

場合によっては「こんなに覚えることあるんかよ…」と打ちのめされてしまいます。

ネクステの前にコレ!オススメ参考書!

「理屈理屈ってうるせえよ!!!」

っていう声がそろそろ聞こえてきそうなので、私の思う「理屈」の書かれたオススメ参考書を紹介します。

まずはコレ。実際に私が現役の頃から使っていたものです。
 
関正夫の爆発的な人気に火をつけた参考書の一つで、最近では100万部を突破したようです。
 
表紙のふわふわ感とは裏腹に、内容はとても刺激的で、丸暗記推奨の受験業界や学校教育を真っ向からぶっ潰そうっていう野望が見え隠れします。
 
ただ、サプリを受講したことのない人が読んでも関先生の意図を100%解釈することは難しいのかもしれないな~って思いました。
 
やはり、動画上で感情を乗せて発している言葉も、文字にしてしまえばその重みが伝わりにくいと思いますので。
 
まあ、これは媒体の特性なので仕方ありませんな。
 
しかし、凝り固まった英語観や受験観をぶっ壊すのには十分な内容となっています。

お次はこれ。

また関先生の著書ですが、これは私の受験生活が終わってから世に出たものなので、実際にやったことはありません。

 

書店で流し読みしたところ、先ほどのものとは内容的にはほとんど変わっていないものの、より洗練されている印象。

 

1.標準  2.応用  3.発展 と、レベル別に三冊に分かれていて、とっつきやすくなっています。

 

ポラリスとは「北極星」という意味だそうな。

全受験生にとって不変の本質を説いた、ブレない一番星となってくれるでしょう。

河合塾の成川先生の著書です。 辞書くらい分厚いですが、イラストを多用していて、ポップに英語の本質を説明しています。

 

OUTPUT編もあるので、両方購入してやり込めば、説明の仕方も一貫されているので、かなり力が付くのではないかと思います

 

ただ、関先生の説明に慣れた私が読んだところ、「ちょっと回りくどくね?」と思ってしまいました。

 

 

他にも東進信者は今井先生の「英文法教室」が良いなんて話も聞きます。

ワイの思うネクステの正しい使い方まとめ

  • いったんネクステから離れよう!
  • まずは理屈を説いた参考書で「学ぼう」!
  • 次にネクステで学んだ文法を素早く「確認」しよう!
  • 最後に、過去問などの問題演習で実践レベルにまで落とし込もう!

 

 

いかがでしたか?

長い記事を最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

ネクステを使って成績が伸びなかったのは決してあなたの責任ではありません。

あなたの能力が低いわけでもありません。

やり方が間違っていたことは事実かもしれませんが、正しい方法を学べる環境にいなかったのが原因です。

 

これまでの自分の無力さは環境のせいにしてみてください。

決して自分を嫌いにならないでください。

自分の可能性を自分で否定しないで下さい。

 

ただ、環境の悪さを認識した今ここからはあなたの努力次第です。

環境に原因があるなら環境を選べばいいし、情報が足りていないと分かったなら集める他ないです。

 

 

大丈夫。

あなたなら出来ます。

心から応援しています。

 

 

 

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では!

宅浪でセンター英語196点の単語学習法[英語:単語]

宅浪オススメの英単語学習法

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単語。それは語学の基礎。

でも、嫌いな人多いですよね。

単語なんてほぼ無限にあるし、永遠と単語帳と向き合っていると眠くなるし、覚えられないし。

今回は、私が独学の二年間で身をもって研究・実証した効率的、効果的な単語学習法を紹介します。

 

※筆者は受験失敗者です。情報を活用するか否かはあなたの責任です。しかし、嘘は1つも書かず、リアリティを追求した記事にしているつもりです。ご了承ください。

そもそも、なぜ単語を覚えられないのか

理由は大きく2つしかないと思います。

①絶対的な練習量が足りない。

正直これが原因の8割を占めると思います。あなたが思っているよりも自分は甘いかも???

具体的な学習量の目安は後述します。

②日本語でも分からない、想像できない。

よくいる「俺、英単語苦手なんよな~」って言っている友達に共通して言えることは、「日本語の語彙力も少ない」ということです。

例えば”skeptical”という単語を聞いた時、「懐疑的な」という日本語を知っている人は比較的すぐに覚えられるでしょうが、この日本語を聞いたことのない人は覚えるのに時間がかかります。

さらに言うと、「懐疑的」という言葉がどのような状況で、どのような人がどのような人に対して使うのかということを知っているということが重要なのです。

英語を日本語に変換しても、その語が指す内容を理解できない。

当たり前のようですが、ここを理解できていない人ほど「単語嫌い~」と駄々をこねているのです。

 

こうした原因が分かれば、あとはそれらを改善するだけです。

効果的な改善法をお伝えします。

改善法1.徹底的に短期集中

単語学習に限ったことではありませんが、勉強は短期集中が基本です。

忘却曲線の話を一度は聞いたことがあるでしょう。

一度目にした単語が完全に記憶から消えてしまう前に、2回、3回、4回と確認する回数を増やしましょうという話です。

 では、具体的にどれくらいのペースで確認すればよいのか。

スタディサプリの関正生さんは「1か月に6回見ろ」と仰っていました。

私はこれを現役の秋にスタディサプリの授業で聞いたのですが、「こんなにやらなあかんのか、、、」と愕然としたのを覚えています。

以降、一か月六回とまではいかなくとも、単語帳をできるだけ短期間に何周もすることを心掛け、飛躍的に記憶力が向上しました。

 

「単語覚えられない。。。」と嘆いている人のほとんどが絶対的な学習量の不足なのではないかと思うので、「1か月6回」を実践するだけでほとんどの人が苦手の克服をできると思います。

改善法2.辞書を使おう

②日本語でも分からない、想像できない。

これを改善するためには、広辞苑を買って日本語から勉強するべき...というわけではありません。

要は、その言葉が使われる状況・主体・対象が分かればいいのです。

ここで助けになるアイテムが「辞書」。

厳密に言えば、辞書に書いてある豊富な「例文」です。

単語帳にも例文は書いてありますが、せいぜい2文程度ですよね。

日本語でも聞いたことのない難しい単語が出てきたときに、単語帳の例文だけではその語の使われる状況を完全に把握することは難しいです。

そこで辞書の出番です。

辞書には単語帳と違った角度からの定義づけ、例文、語源までもが記されています。

これらに目を通し、言葉が使われる状況・主体・対象を理解することで、難単語が一気に身近なものになります。

そして、辞書で得た自分にとって意味を落とし込みやすい情報を使っている単語帳に記入する。

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こうすることで、自分にとって覚えやすい情報だけが書かれたオリジナルの単語帳が出来上がるのです。

英語の成績を上げるために

上記2項を実践すれば、単語学習は大概乗り越えられます。

しかし、あなたの目標は単語を覚えることではないはずです。

合格のために、英語という科目で高得点を取ることが真の目的でしょう。

ここからは、単語を覚えるだけに留まらず、長文、リスニング、作文にもつながる単語学習方法のコツについてお話します。

品詞の違いを意識してみよう

これはセンター120点くらいの、英語が苦手な人向けです。

私が現役生のころ。

長文を読んでいる時に、知っている単語の簡単な派生形に、つっかえてしまうということがよくありました。

例えば、socializeという単語が長文中に出てきます。私はこの単語の意味を理解するまでに何十秒もかかってしまいました。

言うまでもなく、socialize(社会化する)はsocial(社会)の動詞形です。

簡単に思えますが、その変換がすぐには出来なかったのです。

これは、単語帳で学習しているときに、1つの単語を1つの品詞でしか覚えていなかったことが原因です。

まだまだ英語に慣れていない段階だと、品詞が変わるだけで覚えたものとは全く違う単語のように見えて、長文中に何度も立ち止まってしまう。あなたも経験ありませんか?

これでは長文問題で得点を稼ぐことが出来ません

「品詞が違うだけで全く違う単語に見えるなんて、、、ん?じゃあ、違う単語として覚え直したらいいんじゃね?」

そう思い立った私はこのようにしました。

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単語の下に派生形の項目を追加したのです。

もちろん全部の単語ではなく、自分が引っ掛かりそうなものだけ。

これを実践した結果、長文で詰まることがなくなり、スラスラと読めるようになりました。

 

おそらく、名詞形、動詞形、形容詞系などと区別することによって、単語を「アルファベットのカタマリ」という大きな認識から、語頭・語尾に着目するというような「単語を分解・細分化する」という意識が芽生えたのです。

単語を細かく見ること。

これは、後に難関大学の問題で、「未知の単語の意味を予測する」ということにも大いに役立つことになりました。

また、派生形を意識することで、その語の持つ意味の「核」を掴めるようになり、自分で使える=英作で使えるということにも寄与するのではないかと思います。

 

私のようにわざわざ単語帳に書き込む必要はないかもしれませんが、「品詞の違い」は是非意識してみてください!

視覚と聴覚を使おう

まずは聴覚。

私は単語帳を使うとき、基本的には発音しながら学習していました。

発音の難しい単語は電子辞書で聞いてから発音し、他の単語はアクセントの記号に注意してそれなりに発音。(発音記号は勉強したことがありません。

覚えにくい単語は、横に書いてある例文も発音。

発音することのメリットは

  • リスニングに効く
  • 発音・アクセント問題に効く
  • 眠くならない

私は発音・アクセントの勉強を個別に勉強したことはありませんが、センターで普通に満点取れました。リスニングも、平均40点くらいは取っていたように思います(宅浪失敗記を参照して下さい。)

黙ってにらめっこしていると眠くなる単語帳も、ネイティブになり切って発音していると、楽しくできます。

 

発音するほかにも、「TEDトーク」を見ることは非常に有効です。

この番組は、各界の権威や著名人が世界に新しい視点をもたらす素晴らしいプレゼンを行っているのです。

プレゼンであるために発音が聞き取りやすく、文章もくだけ過ぎておらず、受験勉強におあつらえ向きなのです。

さらに、内容も自然科学や人権問題などの世界の実情を取り扱っており、受験で必ず取り扱う単語がふんだんに使われているのです。聞いたことのある単語が実際にどう使われるかということも知れます。

英語学習という目的を抜きにしてもめちゃくちゃ価値のあるプレゼンなので、シンプルに面白く、モチベーションが上がります。

アプリがあって無料で見放題なので、「TEDトーク」おススメです。

www.ted.com

次に視覚。

辞書使っても、何回見ても覚えられない単語ってやっぱりあるもんです。

そんな時は、単語帳に軽いイラストを描いてました。

これだけで楽に覚えられるようになりました。

イラストを描くのには時間がかかるので、描いたのは十個くらいですけどね。

また、イラストを描かずとも、単語を「イメージ」で覚えることは重要です。

いや、正確には、ある状況を指して単語を連想できるようになるまで、単語の核の意味を掴むということが重要です。

これは、状況をイメージしながら解く長文読解に役立つだけでなく、自分のなかのイメージを英語化する英作文に非常に役立ちます。

 

 

人には「認知特性」というものが存在するらしいですね。

簡単に言えば、「モノをイメージで記憶するのが得意な人、文章で記憶するひと、音で記憶する人、いろいろいるよねぇ~」っていう話です。

自分にとっての認知特性を判定するテストもあるので、調べてみてください。

ちなみに私は聴覚と視覚が優位だったのだと思います。(漢字嫌いやから音で覚えられる世界史を選択しました)

英作、長文でもう一歩先へ

語学というのは難しいもので、単語だけをやっていれば身につくものではありません。

受験に関して言えば、文法、長文読解、英作文、リスニング、、、、これらすべての能力が求められ、単語だけに時間を割いているわけにはいかないのです。

大学入試改革に見て取れるように、世間では、インプットだけでなく、アウトプットができる人材が求められています。

しかし、悲観的になることはありません。

インプットとアウトプットは相乗効果を生みます。

つまり、単語学習というインプットの質を向上させるには、アウトプットが最適だということ。

実際に私の単語学習の質が上がったと感じたのは、英作文に取り組み始めてからです。

不自然でない文を相手に提供しようと思うと、「正確に意味を理解しないと」と、単語帳を見る目が変わりますし、英作で使えば使った分だけ単語のスペルも、意味も理解できます。

また、和訳問題では、単語の核となる意味・イメージを理解しておかないと、単語帳通りに訳していては不自然になることが多いのです。

他の受験生から一歩リードするための自然な訳を目指すなら、辞書を使って、語源や多くの例文から蓄積した核の意味を理解することが必須となります。

このように、アウトプットする「必要」が、インプットの質を高めるのです。

 

「まずは英単語を完璧にしなきゃ。。。」と憂鬱になっている人も、不完全で良いので積極的に長文問題や英作文にトライしてみてください。

必ず得るものがあるはずです。

修得度の目安

「結局単語学習はいつまでやればええんや!!」ということです。

結論は、「一生」です。

先にも述べた通り、単語学習はアウトプットにも関わるので、キリがありません。

しかし、受験生からしたら一定の目安がないと不安ですよね。

そこで、ぼくなりの簡単な基準を。

まず、単語帳は一冊を極めましょう。

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二冊も使わなくても合格点は取れます。

大事なのは、上記のような「質」です。

単語帳自体は何を使っても構いませんが、大学受験に特化したものが好ましいです。

ちなみに私は「ターゲット 1900」を使っていました。

 

大概の単語帳は頻出度等でレベル分けされていると思いますので、まずは重要度の高いものからやりましょう。ターゲットで言うところの最初の800語ですね。

これをやりつつ長文も並行して、確認していくのがよいのでは。

しかし、これまた関先生の言葉を借りると、「単語帳の出る順ランキングは意味がない」というのです。

単語帳に乗っているレベルの単語はすべて重要単語なのだということです。

これには私も賛成です。実際に、ターゲットの最後のページに載っている単語でもバンバンセンター試験にでますしね。

どんな大学を受験するにしろ、最終的には一冊の単語帳全てをマスターしましょう。

ただ、1~1900全てやってから長文読解、というのではなく、同時にこなしましょうということです。

そして、1つの目標、いや、最低ラインとして、センター試験の過去問で知らない単語が無くなるくらいまでやりましょう。

極めて基本的な問題が出されるセンターレベルで、1語でも知らない単語があれば、まだまだ不完全です。その程度では、知っていると思っている単語もあやふやに覚えているということが大いにあり得ます。

これは脅しでもなく、紛れもない事実です。

逆に言えば、それほどまでにやり込めばセンター試験は簡単なのです。

だって、あの文章が全部日本語だったら余裕で満点取れるでしょう?

まあ、文法の学習も必須ですけどね。

NG勉強法

最後に、英語の成績に伸び悩む人がやりがちなNG勉強法を指摘して終わります。

  • 1周目から付箋やマーカーを乱用・・・時間の無駄。付箋やマーカーは本当に覚えにくいものに使え。せめて3,4周してから。
  • 丁寧に紙に書き取り練習・・・時間の無駄。書いてる間に100回くらい唱えたほうがはるかに効率的。せめて、本当に覚えにくいものだけ、書きなぐる程度にしよう。
  • 語の指す概念を理解しない。英語‐日本語の丸暗記・・・やった気になっているだけ。頭打ち確実。英語‐概念‐日本語の思考回路にすべし。

 

 

長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

少しでもお役に立てれば幸いです。

これでも説明を最小限に留めたつもりですので、何か不明な点がありましたら、コメントして頂くか、ツイッターでお願いします。

 

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1年間全く話さなかった戦友[宅浪失敗記・番外編]

開館チャレンジ

宅浪と言っても、四六時中を我が家で過ごす訳では無い。

 

他人の視線が無いと机に座る事もままならない私は、もっぱら近くの公民館を勉強拠点にしていた。

 

安寧の地・ワガヤクシアから徒歩10分の拠点は午前9時に開館し、午後10時に「蛍の光」が流れる。

 

平日、午前8時50分。

 

なんのイベントも無い真っ平らな日にも関わらず、公民館の自動ドアのスイッチがONになる時を待つことが習慣だった。

 

休日や夏休みには、テスト前の中高生や受験生が列を成し、同じように開館を待つ人間が多いことを宅浪になってから知った。

予備校生がよくやる「開館チャレンジ」を、私は地元の公民館でやっていたのだ。

 

「こんな田舎の公民館なのに人来るんやな」

 

9時00分、いつもピッタリの時間にドアが開く。

 

2階建ての1階部分に、市民の学習スペースが設けてある。

 

もともとは読書用だったであろうその空間には、バーのカウンター席のように、壁に向かって一続きの机と10席ほどの椅子が置いてあるスペースと、ファミレスの机のように向かい合って4席設けてあるテーブルが4つある。

 

勉強を目的に来館する人の多くは、目の前に人がいないバースタイルの席をめがけて早足に入館する。

 

開館チャレンジをする人たちは席取りが目的なのだ。

 

競争に敗れた者は、うつむき加減にファミレススタイルの硬い椅子に腰掛けることになる。

(バースタイルの椅子はフカフカ)

 

平日はこんな椅子取りゲームをする必要はないが、習慣づけのために9時前には到着しているのが常であった。

 

猪木との出会い

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9時10分頃、ある男が来店、いや、来館する。

 

この男はいつも開館から10分ほど遅れてやってくる。

 

痩せていて、かなりの長身でメガネをかけたこの男はの服装はほぼ毎日同じだ。

 

赤いジャンパーに赤いスニーカー、赤いイヤホンを耳にかけて登場するので、私は彼を「オタク化した猪木」と命名した。

 

みんな猪木のこと知ってるんかな?

「アントニオ猪木」って言ったら真っ赤なタオルがトレードマークのプロレスラーっすよ。

政界にも進出してて、友好のために北朝鮮に訪問してニュースになっとるで。

 

そんな国民的スターに体つきこそ及ばないものの、身につける色のように情熱的だった彼に、リスペクトと多少のユーモアをアクセントに「オタク化した猪木」と、そう名付けたのだ。

 

彼にはまさしく「闘魂」が備わっていた。

 

参考書をガリガリとこなし、午後7時に帰路に着くまでほとんど集中を切らさない。

 

「馴染みの店によくいる客」といった感覚だろうか、同じ時間に同じ姿で現れ、おそらく同じ目標を志す彼には親近感を覚え、何か1杯おごってやりたかったが、このバーには酒も置いていなければマスターもいない。

 

猪木と私はほぼ毎日バーカウンターの両端を分け合ったが、言葉を交わすことは無かった。

 

これが可憐な女性であったならば、何かキッカケが欲しいとも思うのだが、あいにく彼はオタクで猪木だった。

 

結果的に1年間、口を利くことも、目を合わせることも、もちろんデートに行くこともなかった。

 

猪木との再会

一体彼が志望校に合格できたのかも分からない。

 知らずのうちに出会い、別れた。

 

 

その猪木と再開したのは受験が終わって約1年が経った春だった。

 

駅のホーム、階段を上る私の視線の先に、見た事のあるヒョロ長のメガネが階段を下ってくる。

 

気だるそうに歩く姿は間違いなく「オタク化した猪木」そのものだったが、何か雰囲気が違う。

 

猪木を視界に捉えて5,6段上ったところで違和感の正体に気がついた。

 

彼のトレードマークの「赤い装飾品」が見当たらないのだ。

 

よくよく見てみると、頭髪の色も抜けている。

 

自分で処置したのであろう、安い金髪の根元にカラメル色が覗いており、彼が愛用していた真っ赤なスニーカーは小洒落たブーツに変わっていた。

 

これでは「量産型化したオタク」だ。

 

猪木が猪木で無くなっていた。

 

なんだか彼を見ていられなくなり、そのまま階段の両端ですれ違った。

 

 

私は彼が志望校に合格出来たのか、知らない。

 

 

 

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