宅浪オススメの英単語学習法
単語。それは語学の基礎。
でも、嫌いな人多いですよね。
単語なんてほぼ無限にあるし、永遠と単語帳と向き合っていると眠くなるし、覚えられないし。
今回は、私が独学の二年間で身をもって研究・実証した効率的、効果的な単語学習法を紹介します。
※筆者は受験失敗者です。情報を活用するか否かはあなたの責任です。しかし、嘘は1つも書かず、リアリティを追求した記事にしているつもりです。ご了承ください。
そもそも、なぜ単語を覚えられないのか
理由は大きく2つしかないと思います。
①絶対的な練習量が足りない。
正直これが原因の8割を占めると思います。あなたが思っているよりも自分は甘いかも???
具体的な学習量の目安は後述します。
②日本語でも分からない、想像できない。
よくいる「俺、英単語苦手なんよな~」って言っている友達に共通して言えることは、「日本語の語彙力も少ない」ということです。
例えば”skeptical”という単語を聞いた時、「懐疑的な」という日本語を知っている人は比較的すぐに覚えられるでしょうが、この日本語を聞いたことのない人は覚えるのに時間がかかります。
さらに言うと、「懐疑的」という言葉がどのような状況で、どのような人がどのような人に対して使うのかということを知っているということが重要なのです。
英語を日本語に変換しても、その語が指す内容を理解できない。
当たり前のようですが、ここを理解できていない人ほど「単語嫌い~」と駄々をこねているのです。
こうした原因が分かれば、あとはそれらを改善するだけです。
効果的な改善法をお伝えします。
改善法1.徹底的に短期集中
単語学習に限ったことではありませんが、勉強は短期集中が基本です。
忘却曲線の話を一度は聞いたことがあるでしょう。
一度目にした単語が完全に記憶から消えてしまう前に、2回、3回、4回と確認する回数を増やしましょうという話です。
では、具体的にどれくらいのペースで確認すればよいのか。
スタディサプリの関正生さんは「1か月に6回見ろ」と仰っていました。
私はこれを現役の秋にスタディサプリの授業で聞いたのですが、「こんなにやらなあかんのか、、、」と愕然としたのを覚えています。
以降、一か月六回とまではいかなくとも、単語帳をできるだけ短期間に何周もすることを心掛け、飛躍的に記憶力が向上しました。
「単語覚えられない。。。」と嘆いている人のほとんどが絶対的な学習量の不足なのではないかと思うので、「1か月6回」を実践するだけでほとんどの人が苦手の克服をできると思います。
改善法2.辞書を使おう
②日本語でも分からない、想像できない。
これを改善するためには、広辞苑を買って日本語から勉強するべき...というわけではありません。
要は、その言葉が使われる状況・主体・対象が分かればいいのです。
ここで助けになるアイテムが「辞書」。
厳密に言えば、辞書に書いてある豊富な「例文」です。
単語帳にも例文は書いてありますが、せいぜい2文程度ですよね。
日本語でも聞いたことのない難しい単語が出てきたときに、単語帳の例文だけではその語の使われる状況を完全に把握することは難しいです。
そこで辞書の出番です。
辞書には単語帳と違った角度からの定義づけ、例文、語源までもが記されています。
これらに目を通し、言葉が使われる状況・主体・対象を理解することで、難単語が一気に身近なものになります。
そして、辞書で得た自分にとって意味を落とし込みやすい情報を使っている単語帳に記入する。
こうすることで、自分にとって覚えやすい情報だけが書かれたオリジナルの単語帳が出来上がるのです。
英語の成績を上げるために
上記2項を実践すれば、単語学習は大概乗り越えられます。
しかし、あなたの目標は単語を覚えることではないはずです。
合格のために、英語という科目で高得点を取ることが真の目的でしょう。
ここからは、単語を覚えるだけに留まらず、長文、リスニング、作文にもつながる単語学習方法のコツについてお話します。
品詞の違いを意識してみよう
これはセンター120点くらいの、英語が苦手な人向けです。
私が現役生のころ。
長文を読んでいる時に、知っている単語の簡単な派生形に、つっかえてしまうということがよくありました。
例えば、socializeという単語が長文中に出てきます。私はこの単語の意味を理解するまでに何十秒もかかってしまいました。
言うまでもなく、socialize(社会化する)はsocial(社会)の動詞形です。
簡単に思えますが、その変換がすぐには出来なかったのです。
これは、単語帳で学習しているときに、1つの単語を1つの品詞でしか覚えていなかったことが原因です。
まだまだ英語に慣れていない段階だと、品詞が変わるだけで覚えたものとは全く違う単語のように見えて、長文中に何度も立ち止まってしまう。あなたも経験ありませんか?
これでは長文問題で得点を稼ぐことが出来ません
「品詞が違うだけで全く違う単語に見えるなんて、、、ん?じゃあ、違う単語として覚え直したらいいんじゃね?」
そう思い立った私はこのようにしました。
単語の下に派生形の項目を追加したのです。
もちろん全部の単語ではなく、自分が引っ掛かりそうなものだけ。
これを実践した結果、長文で詰まることがなくなり、スラスラと読めるようになりました。
おそらく、名詞形、動詞形、形容詞系などと区別することによって、単語を「アルファベットのカタマリ」という大きな認識から、語頭・語尾に着目するというような「単語を分解・細分化する」という意識が芽生えたのです。
単語を細かく見ること。
これは、後に難関大学の問題で、「未知の単語の意味を予測する」ということにも大いに役立つことになりました。
また、派生形を意識することで、その語の持つ意味の「核」を掴めるようになり、自分で使える=英作で使えるということにも寄与するのではないかと思います。
私のようにわざわざ単語帳に書き込む必要はないかもしれませんが、「品詞の違い」は是非意識してみてください!
視覚と聴覚を使おう
まずは聴覚。
私は単語帳を使うとき、基本的には発音しながら学習していました。
発音の難しい単語は電子辞書で聞いてから発音し、他の単語はアクセントの記号に注意してそれなりに発音。(発音記号は勉強したことがありません。)
覚えにくい単語は、横に書いてある例文も発音。
発音することのメリットは
- リスニングに効く
- 発音・アクセント問題に効く
- 眠くならない
私は発音・アクセントの勉強を個別に勉強したことはありませんが、センターで普通に満点取れました。リスニングも、平均40点くらいは取っていたように思います(宅浪失敗記を参照して下さい。)
黙ってにらめっこしていると眠くなる単語帳も、ネイティブになり切って発音していると、楽しくできます。
発音するほかにも、「TEDトーク」を見ることは非常に有効です。
この番組は、各界の権威や著名人が世界に新しい視点をもたらす素晴らしいプレゼンを行っているのです。
プレゼンであるために発音が聞き取りやすく、文章もくだけ過ぎておらず、受験勉強におあつらえ向きなのです。
さらに、内容も自然科学や人権問題などの世界の実情を取り扱っており、受験で必ず取り扱う単語がふんだんに使われているのです。聞いたことのある単語が実際にどう使われるかということも知れます。
英語学習という目的を抜きにしてもめちゃくちゃ価値のあるプレゼンなので、シンプルに面白く、モチベーションが上がります。
アプリがあって無料で見放題なので、「TEDトーク」おススメです。
www.ted.com
次に視覚。
辞書使っても、何回見ても覚えられない単語ってやっぱりあるもんです。
そんな時は、単語帳に軽いイラストを描いてました。
これだけで楽に覚えられるようになりました。
イラストを描くのには時間がかかるので、描いたのは十個くらいですけどね。
また、イラストを描かずとも、単語を「イメージ」で覚えることは重要です。
いや、正確には、ある状況を指して単語を連想できるようになるまで、単語の核の意味を掴むということが重要です。
これは、状況をイメージしながら解く長文読解に役立つだけでなく、自分のなかのイメージを英語化する英作文に非常に役立ちます。
人には「認知特性」というものが存在するらしいですね。
簡単に言えば、「モノをイメージで記憶するのが得意な人、文章で記憶するひと、音で記憶する人、いろいろいるよねぇ~」っていう話です。
自分にとっての認知特性を判定するテストもあるので、調べてみてください。
ちなみに私は聴覚と視覚が優位だったのだと思います。(漢字嫌いやから音で覚えられる世界史を選択しました)
英作、長文でもう一歩先へ
語学というのは難しいもので、単語だけをやっていれば身につくものではありません。
受験に関して言えば、文法、長文読解、英作文、リスニング、、、、これらすべての能力が求められ、単語だけに時間を割いているわけにはいかないのです。
大学入試改革に見て取れるように、世間では、インプットだけでなく、アウトプットができる人材が求められています。
しかし、悲観的になることはありません。
インプットとアウトプットは相乗効果を生みます。
つまり、単語学習というインプットの質を向上させるには、アウトプットが最適だということ。
実際に私の単語学習の質が上がったと感じたのは、英作文に取り組み始めてからです。
不自然でない文を相手に提供しようと思うと、「正確に意味を理解しないと」と、単語帳を見る目が変わりますし、英作で使えば使った分だけ単語のスペルも、意味も理解できます。
また、和訳問題では、単語の核となる意味・イメージを理解しておかないと、単語帳通りに訳していては不自然になることが多いのです。
他の受験生から一歩リードするための自然な訳を目指すなら、辞書を使って、語源や多くの例文から蓄積した核の意味を理解することが必須となります。
このように、アウトプットする「必要」が、インプットの質を高めるのです。
「まずは英単語を完璧にしなきゃ。。。」と憂鬱になっている人も、不完全で良いので積極的に長文問題や英作文にトライしてみてください。
必ず得るものがあるはずです。
修得度の目安
「結局単語学習はいつまでやればええんや!!」ということです。
結論は、「一生」です。
先にも述べた通り、単語学習はアウトプットにも関わるので、キリがありません。
しかし、受験生からしたら一定の目安がないと不安ですよね。
そこで、ぼくなりの簡単な基準を。
まず、単語帳は一冊を極めましょう。
二冊も使わなくても合格点は取れます。
大事なのは、上記のような「質」です。
単語帳自体は何を使っても構いませんが、大学受験に特化したものが好ましいです。
ちなみに私は「ターゲット 1900」を使っていました。
大概の単語帳は頻出度等でレベル分けされていると思いますので、まずは重要度の高いものからやりましょう。ターゲットで言うところの最初の800語ですね。
これをやりつつ長文も並行して、確認していくのがよいのでは。
しかし、これまた関先生の言葉を借りると、「単語帳の出る順ランキングは意味がない」というのです。
単語帳に乗っているレベルの単語はすべて重要単語なのだということです。
これには私も賛成です。実際に、ターゲットの最後のページに載っている単語でもバンバンセンター試験にでますしね。
どんな大学を受験するにしろ、最終的には一冊の単語帳全てをマスターしましょう。
ただ、1~1900全てやってから長文読解、というのではなく、同時にこなしましょうということです。
そして、1つの目標、いや、最低ラインとして、センター試験の過去問で知らない単語が無くなるくらいまでやりましょう。
極めて基本的な問題が出されるセンターレベルで、1語でも知らない単語があれば、まだまだ不完全です。その程度では、知っていると思っている単語もあやふやに覚えているということが大いにあり得ます。
これは脅しでもなく、紛れもない事実です。
逆に言えば、それほどまでにやり込めばセンター試験は簡単なのです。
だって、あの文章が全部日本語だったら余裕で満点取れるでしょう?
まあ、文法の学習も必須ですけどね。
NG勉強法
最後に、英語の成績に伸び悩む人がやりがちなNG勉強法を指摘して終わります。
- 1周目から付箋やマーカーを乱用・・・時間の無駄。付箋やマーカーは本当に覚えにくいものに使え。せめて3,4周してから。
- 丁寧に紙に書き取り練習・・・時間の無駄。書いてる間に100回くらい唱えたほうがはるかに効率的。せめて、本当に覚えにくいものだけ、書きなぐる程度にしよう。
- 語の指す概念を理解しない。英語‐日本語の丸暗記・・・やった気になっているだけ。頭打ち確実。英語‐概念‐日本語の思考回路にすべし。
長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。
少しでもお役に立てれば幸いです。
これでも説明を最小限に留めたつもりですので、何か不明な点がありましたら、コメントして頂くか、ツイッターでお願いします。
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